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LITALICOAdvent Calendar 2024

Day 20

BXデザイン室デザイナーの多様性について考える取り組みの話

Last updated at Posted at 2024-12-20

本記事はLITALICO Advent Calendar 2024のシリーズ4の20日目の記事です。

はじめに

はじめまして、LITALICOのブランドエクスペリエンスデザイン室(通称 BXデザイン室)に所属している @ayami_n です。

この記事ではBXデザイン室のデザイナーチームで取り組んでいる「多様性について考える取り組み」の紹介と、そこから得た学びについて書きたいと思います。

そもそも多様性って?

そもそも多様性とは何でしょうか? wikipediaではこのように記載されています。

多様性とは、ある集団の中に異なる特徴・特性を持つ人がともに存在すること。

デザインの先には必ず「人」がいます。
デザインを作るときに、その先にいる人は多様であるという観点は「障害のない社会をつくる」をビジョンとして掲げているLITALICOのデザイナーとして考えるべき、考え続けるべきことだと感じています。

取り組んだこと

各年の目標

それぞれの年で以下の目標を立て活動を行ってきました。

  • 2023年 今よりも「多様性」の解像度を上げる
  • 2024年 多様な観点を用いたデザインの実践と拡大

役割分担

この取り組みは主にtoC向けプロダクトを担当しているメンバーの数人が中心メンバーとして取り組んでいます。推進していく中で4つの役割を立てることにしました。

  • ①情報を収集すること
  • ②情報を溜めること
  • ③情報を流通させること
  • ④情報について話すこと

この中で私は特に②と③を頑張る人に任命されました。

ワークショップ

週1回、1時間ペースで以下のワークショップを実施しました。

  • 多様性深堀会
  • それぞれの視点・言葉で「多様性」を考える
  • アンコンシャスバイアスについてのワーク
  • カテゴリ整理のワークショップ

情報収集

ワークショップと並行して他社が行っている多様性を考慮した施策やプロダクトの情報を集めてslackで共有を行いました。

当事者ヒアリング会

当事者の方の声を聞き、自分達が気づいていない視点の理解を深め、プロダクト作りに繋げるために、当事者の方へヒアリングを行いました。

  • 視覚障害がある社員さんへのヒアリング
  • 聴覚障害があるスタッフさんへのヒアリング

学んだこと

多様性とは

私が最初に多様性について感じていたのは「自分がわかっていることの外側にあるイメージ」でした。
ワークショップを通して多様性とは何か、多様性を構成する要素は何かということを参加メンバー全員で話し合いながら考えを深めた上でも、やっぱりそのイメージは大きく変わっていません。

人を多様たらしめる要素はある程度共通していても、それらの要素はグラデーションになっていて、それだけ人は多様であり、それぞれが持っている視点が違うことを改めて感じました。

個人的にメンバーのAさんが整理してくれたイラストがしっくりきています。

スクリーンショット 2024-12-19 20.12.49.png

プロダクトにおける多様性

プロダクトの中で多様性をどう考えていくかについては、ワークショップで得た学びも大きいですが、特に当事者ヒアリングから得た学びが大きかったです。
視覚障害がある社員さんへのヒアリングの中で、VoiceOverを使用して端末を操作する様子を見せていただいたり、どういうところに注目してサイトを見ているかなどを伺って初めて知ったこと、気づいたことがたくさんありました。

KPIを上げるために行った施策が、視覚障害がある方にとっては支障になる場合があるということも実際に目の当たりにしてプロダクトの中で多様性を意識することがまだまだできていないことも痛感しました。

この経験を踏まえてよりどんなに人にとっても使いやすいプロダクトに近づけるようにグロースを続けていきたいです。

今後の展望

今後は取り組みの中で以下3つのことを進めていく予定です。

  • ①今後はデザイン時にヒントにできる情報群を作る
    • 多様な観点の項目を対象ユーザーを考えるときのヒントとしてデザイン時に使えるようなアウトプットの用意
  • ②多様な観点の深度を上げる
    • 当事者の方を交えたワークやインタビューの実施
  • ③共有範囲の拡大
    • 「LITALICOのデザイン」に活かしていくための情報共有の検討

最後に

多様性についてこうして定期的に時間をとって深掘りできたことがとても貴重な経験となりました。

現時点の個人的な感想になりますが、大切ことは自分と他人は違うことを認識することと、その上でどうしたらプロダクトの先にいる「人」を傷つけないか考えていくことなのかなと思っています。

これからも取り組みを通じて多様性についての考え方を深めていきつつ、デザインに活かせるように精進していきたいと思います。


LITALICO Advent Calendar 2024では、明日以降も毎日素敵な記事が公開されます!ぜひチェックしてみてください。

素敵な年末をお過ごしください:gift:

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