はじめに
QAエンジニアをしているもんです
今回はプロダクトのことを考えすぎるあまり直感的な操作性を考慮しにくくなってしまった話を自戒の念も込めて記事にしてみました
仕様の決め方
仕様を決める時にはざっくりこんな感じで決めていくことが多いんじゃないかなと思います
1. 要件定義
2. MUST要件仕様
3. WANT要件仕様(高)
4. WANT要件仕様(中)
5. WANT要件仕様(低)
6. ...
直感的な操作性との関係性
機能開発時に直感的な操作をなるべく損なわずに便利な機能を盛り込むかはとても重要なことです
直感的な操作が出来ないプロダクトは、問い合わせを誘発したり、たとえ便利であっても利用までのハードルが上がりそもそも使ってもらえなくなったりします
ユーザーに喜んでもらうために一生懸命考えて実装した結果がこれでは悲しすぎます
私達はより良い価値提供を目指し日々開発しているプロダクトと向き合い、四六時中そのことを考えています
ですが、それゆえに直感的操作性について鈍感になっていってしまい、結果的に仕様を覚えてコツを掴めば便利な機能を実装してしまうのです
毎日プロダクトと向き合っている私達と違い、ユーザーは日々の生活のほんの一部でしかプロダクトと向き合うことはない為、時には機能が沢山ついていることよりも直感的に操作できることの方が良かったりします
超独断と偏見による代表例
私はこの機能性と直感的操作性のバランスが好きだなと思う製品はiPhoneです
発売初期のiPhoneはホーム画面の拡張も出来なかったし、ウィジェットもありませんでした
でも、めちゃくちゃ分かりやすい
全てのアプリは横スクロールしてたら絶対どこかにあるし、タップすれば起動し、ホームボタンを押せば閉じることが出来る
それに比べてAndroidはホーム画面のデザインも変えられるし、ウィジェットも使えます
でも、めちゃくちゃ分かりにくい
なんかいじっちゃってホーム画面のモードが切り替わってしまい戻し方は分からない。取ったアプリがどっか行っちゃってどこで起動すれば良いか分からない、、、などなど
当時、携帯の販売員をしていた機械音痴の私は、Androidの機能を覚えるのは辛かったですし、売れ行きもiPhoneが圧勝でした
2023年6月時点でもiPhoneのシェアは69.3%と驚異的シェア率を叩き出しています
解決策
私より遥かに頭もよく、知識や技術も豊富な方々が作ったスマートフォンですらそういったことに陥るのに、なんの対策もなしに乗り越えられるわけがない
そんな思いから解決策を考えてみました
方法としては下記などを複数組み合わせて計測するのが効果的だと考えます
・ユーザーからレビューをもらう
・そのプロダクト(チーム)外の人に実際に操作をしてもらい、意図がどれだけ伝わっているか確認する
・問い合わせの内容を集計し、傾向を探る
問い合わせの内容を集計するだけではそもそも使われていないだけかもしれないですし、ユーザー(社内のチーム外のメンバー)からレビューやフィードバックをもらうだけでは機能の利用頻度が測りにくく、優先度をつけにくいため、どれか1つではなく複数の方法をかけ合わせて分析することがとても大事です
課題さえわかればあとは改善するだけなので、フィードバック→改善のサイクルを回してくとより良いプロダクト開発になるはずです
おわりに
日々プロダクトと向き合いすぎて、分からないことが分からない現象に陥ってしまい迷走中の方のお役に少しでも立てればという思いと、私自身まだまだ迷走中なので、良案やアドバイスが欲しいな〜という思いでこのテーマを書かせていただきました