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CSM研修を受けてインプロセスQAを考え直した話

Last updated at Posted at 2025-07-01

こんにちは。HRBrainでQAエンジニアをしているmonです。
今回はCSM研修を受けた結果、インプロセスQAを考え直し、プロダクトチームからQAエンジニアが卒業する未来を想像した話を記事にしてみます。
今回私が受けた研修はこちらです。

CSM研修とは

Scrum Allianceが認定するスクラムマスター向けの研修です。スクラムの原則、プラクティス、役割について深く学び、認定スクラムマスター(CSM)資格の取得を目指します。アジャイル開発におけるスクラムの導入と実践を効果的に行うための知識とスキルを習得できます。

研修での学び

研修を終えて考えたことの一つが、スクラムではQAやデザイナーがいないということが良く言われるが、そもそもDeveloperがエンジニアであるとも言っていないのではないか?という点です。
つまり、QAだからとかエンジニアだからではなく、同じチームメンバーとして持っている能力を発揮することが重要であり、聖域はないんじゃないか。そう考えました。

つまりインプロセスQAである

インプロセスQAは、開発プロセスの初期段階から品質保証活動を組み込むアプローチです。これは、開発とテストを並行して進めることで、欠陥の早期発見と修正を促し、手戻りを削減します。結果として、最終的な品質向上と開発コストの削減に繋がります。

おやおや?

それならQAエンジニアはスクラムチームにいたほうが良いのでは?と思いませんか?
はい、私もそう思います!
ではなぜ、卒業を目指すのか。
それは品質が担保されていると言える状態はどうやったら作れるのか?という点と、弊社がマルチプロダクト戦略をとっていること、QAエンジニアが少なすぎることに関連しています。

品質が担保されているといえる状態はどうやったら作れるのか

まず、品質が担保されている証明をしなければ担保できているとは言えません。
なので、受入基準を策定し、それが守られていることを証明する必要があります。

そのためには各工程で担保しなければいけない受入基準が定められており、そのチェックが完了しているという証明ができたうえで次の工程に進んでいるという証明が必要なのではないか。
これがよく言う"ずっとテストする"ということなのでは??

QAエンジニアだけでそれができるのか

上記を実現するためには各工程のフローを改善する必要もありますし、QAエンジニアが各工程で品質が担保されているかチェックする必要があります。

そもそも各工程のフロー改善をするということはその工程の担当者無しでは叶いません。
QAエンジニアだけで成功することは不可能です。
でも、品質は担保しなければプロダクトが提供するべき価値を実現できているか証明する事ができないので、諦めるわけにはいかない。

そうだ全員をQAにしてしまえば良いんだ!

仮に各工程の担当者と二人三脚でインプロセスQAをQAエンジニアがやるには、1つのプロダクトにQAエンジニアが集中出来る状態を作るのがMustです。
でも今もQAエンジニアの数よりもプロダクトの数のほうが多く、兼務している状況。
無理すぎるので、全員をQAにしよう。

これがQAエンジニアがチームの外からサポートするということを考えた理由です。

最後に

かといって全員にテスト技法を伝授したり、業務をプラスするのは難しいと思っています。
なので、今やっている業務を見直し、品質を考慮するエッセンスを取り込むことで、完了したら担保されているといえる状態を作るのが良いと考えています。
メンバー全員と一緒にQAもできちゃうフローを模索し、改善タスクをまわすことでQAエンジニアがいなくても品質を担保しながらプロジェクトを完了できるチームを量産するのが目標です。

まだまだプロジェクトは初期段階で過渡期真っ只中ですが、開発部だけでなく会社のメンバー全員が目的を達成するための便利ツールとして品質というものを使いこなせる未来が来たら良いなと思います。

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