はじめに
前回、こちら↓の記事で図書館で技術書を検索する際のコツを書きました。
本記事では、実際に借りる前のコツをご紹介します。
本を借りる前のコツ
新着図書コーナーをチェックする
古典と呼ばれる、以前から一定の評価を受けていて現代でも通じる書籍があり、重宝することも多いです。
ただ、技術書の場合はシステムやサービスのアップデートの速度が他の分野と比べて速いため、情報が陳腐化しやすくなります。
図書館では出版から所蔵まで若干のタイムラグは発生しますが、ある程度新しい書籍が入ってきます。定期的に新着図書コーナーをチェックすることで、比較的新しい情報に触れることができます。
予約・取り寄せサービスを活用する
同じ市内にはあるけれど、家の近くの図書館にはない、というときや、貸し出されているから待たないといけない…といった場合に、予約・取り寄せサービスを利用します。ほとんどの自治体図書館で利用できるかと思います。
予約・取り寄せサービスを利用することで、以下のようなことができます。
- 前の人が本を返却し、貸出できる状態になった時に通知される
- 人気の本の順番待ちができる(予約時に予約人数や待ち人数が確認できます)
- 遠方の図書館の蔵書でも借りることができる(自治体によって対応可能範囲が異なります)
自治体によっては、県立図書館と市立図書館の相互貸借(お互いから貸出が可能)サービスを導入していて、取り寄せた本は、家の近くで借りることができます。
また、セルフの予約本受け取りコーナーや、図書館が閉館した後も受け取れるロッカー型の受け取りBOXなども導入されています。
セルフ受け取りコーナー
基本的には、予約した本は貸出カウンターで受け取る、というやり方が主流です。セルフ受け取りコーナーは、病気や法律の本など、「何を借りたか知られたくない」という気持ちに応えた、プライバシーに配慮したコーナーになっています。また、カウンターに並ばなくて済むのもメリットです。
セルフ貸出機とセットで設置されています。予約情報と貸出カードが紐づいているため、他の人が間違って借りようとしても、借りることができないようになっています。
例) 石川県立図書館
例) 市川市立図書館
時間外受け取り
日中仕事が忙しい方など、図書館が開館している時間に行くのが難しい方のために、時間外受け取りができるロッカーが設置されている図書館も多いです。
例) 下関市立図書館
宅配ボックスや宅配ロッカーの技術を活かした、無人書籍受け取りロッカーを設置しています。
例) 西宮市立図書館
図書館だけでなく、JRの駅で受け取れるサービスも導入しており、通勤や通学のついでに本を受け取ることができます。
雑誌コーナーをのぞいてみる
図書館は出版から所蔵まで若干のタイムラグがあると前述しましたが、雑誌コーナーは基本的に最新号に更新されていきます。雑誌1種類あたり1冊が原則のため、人気の雑誌はなかなか手に取ることが難しいかもしれませんが、気軽に数種類の雑誌を試せるのは強みです。特に大学図書館は、専門雑誌を所蔵しているので、その恩恵は大きいです。
技術系の雑誌だけに関わらず、注目されている技術やトレンド情報はビジネス系の雑誌にも記事があることが多いので、要チェックです!
ちなみに、最新号は貸出不可になっていることが多いですが、バックナンバーは貸出受付していることも多いです。
(番外編)「最近返却された本」の棚を探してみる
図書館によっては、「最近返却された本」というコーナーやブックトラックに置かれた特集があります。これの面白いところは「直近で誰かが読んだ本」=「興味を持った人がいる本」ということです。
キーワード検索では見つけられない、掘り出し物の本と出会える場所でもあるので、あと1冊何か借りたいな、と思った時にのぞいてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は図書館で本を借りる前のコツについて書きました。
大学でも図書館は使っていましたが、むしろ社会人になってから図書館を利用することが多くなったと思います。自分なりに前述したやり方を模索して、ようやく図書館の面白さとありがたさが分かってきたような気がします。
次の記事では、積読を減らすための工夫について書きたいと思います!