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ディップAdvent Calendar 2019

Day 8

話を聞く人の「伝える」技術

Last updated at Posted at 2019-12-07

コミュニケーションは「送受信」の繰り返し

コミュニケーションスキルというと、何を思い出しますか?
主に、伝える技術ではないでしょうか?
正しく伝える、わかりやすく伝える、相手に慮って伝える・・・

最近、1on1をはじめとする、メンバーのモチベートに寄与するコミュニケーション
が強く求められてくる中、この必要性はとても大きくなってきました。

そもそも、コミュニケーションとは、その目的に応じ、**「何かを伝える人」「それを聞く人」**に分かれ、
会話の中で、立場が都度都度変わっていきます。

伝える人の「伝えるスキル」が足りないと、相手は誤認してしまったり、全然違うアクションをとってしまう事となります。
また、どちらかが上司・先輩のように、権力が入ってしまう事で、「伝え方」が高圧的になってしまうなどの、
バイアスがかかってしまったりします。

こういったとき、

聞く人は、「あの人は、伝え方が下手くそだ」
伝える人は、「あの人は、理解力が無い」

となりがちです。この不幸なすれ違いへの対処法は、

伝える側の伝えるスキルだけではなく、聞いている側の「伝えるスキル」にも依存する。

という趣旨で書いていきます。

「聞く側」が頑張る、二つの事

聞く側が伝える側に頑張って伝える、二つの事。それは、

  • 相手がなぜ「今の話をしているか」の背景を意識する
  • 伝えてくれたことを、自分が正しく理解しているか、相手に確認する

相手がなぜ「今の話をしているか」の背景を意識する

これを語りだすと、またそれはそれで長いのですが、いわゆる「傾聴」+αです。
今回書きたい事ではないので、またの機会に。

伝えてくれたことを、自分が正しく理解しているか、相手に確認する

そして今回のお話。
このプロセスを踏む人は、意外と少ないが、とても大切なプロセスで、意外とハードルが高いものです。

何をしたらいいのか

やることは凄く簡単です。

  • 自分の言葉で
  • 相手の伝えてくれた内容をまとめて
  • 相手に伝え
  • 確認しあう

の4つをするだけで、今までのコミュニケーションロスはかなり少なくなります。
少し細かく見ていきましょう

1. 自分の言葉で伝える

自分の言葉にすることで、自分の理解度を計ります。
理解できていないときは、相手の言葉をそのままなぞっていたり、どこかのサイトで読んだ表現を
そのまま使っていたりします。

■ 酷い例
「心理的安全性とは、メンバーの心理的安全を担保することだから、とても大切なんだ」」
とかですね。なんで大切なのか、とかまったく理解できていない感じです。

稚拙でも酷くても良いから、自分の言葉で伝えましょう。
こういった努力をしないと、**わからない事がわからなくなる。**という、とても不幸な事が起きます

2. 相手の伝えてくれた内容をまとめる

内容をまとめる時、自然と、重要だと感じている事を残します。
これがとても大切で、「相手が重要だと思っていること」と「自分が重要だと思っていること」が、
正しく一致しているか。誤解は無いか。その判断をする材料となります。

自分の言葉で伝える理由にもなるのですが、ここでまとめた内容は、
「誰かに伝える時」にも自然と使われることになります。

3. 相手に伝える

当たり前だろ。と思った方いませんか?
実は、これやってない人すごく多いんです。

仕様誤認でプログラムを間違えて記述する事例として、一番多いのではないでしょうか。
何を伝えるのか、どこまで伝えるのか、いつ伝えるのか、などなど。。。

聞く側のセンスが一番出る所です。

但し、本当に伝えるべきことは、先述した通り、**自分の理解が正しいかどうか、自分の言葉で伝える。**という事です。

これは、「会議進行が書かれた議事録」が読まれない理由にも近く、
全部読んでも、会議を思い出す。しかないので、自分も相手も得るものが無い。
大切なのは、結論に対する意識があっているかどうか。です。

4. 確認しあう

理解してもらおう。で終わってはいけません。
なぜなら、このフェーズに入った瞬間に「伝える側」と「聞く側」が逆転したからです。

次に返ってくる言葉を正しく理解できるように、相手の表情観察や、傾聴に入ります。

簡潔に言うと、「フィードバックループ」

コミュニケーションをとる二人が、お互いにこの4つのプロセスを踏みあう事で、
お互いの考えに理解が深まり、より建設的なコミュニケーションが取れるようになります。

普段の議論も、1on1も、なぜ「一人で考える」のではなく、対話するのか。
成長に行き詰まりを感じた時、ペアプロするとよかったりするのか。
それは、

相手の脳内で、自分の意見や知見が熟成され、返ってくる。

からです。これを双方でポジティブにやることで、その効果は更に跳ね上がります。

このフィードバックループは、「相手」が始める事を期待していても始まりません。
是非、自分から始めていきましょう。

そうそう世の中甘くない

フィードバックは、常に「良い」フィードバックだけではありません。
辛い現実、合わない考え、すれ違う心。。。色んな事が起きます。

これを、いかにポジティブに変換していくか。本当はそういう「聞き手のスキル」も
無茶苦茶大切です。これはまたの機会に書いていきたいなと。

まとめ

  • 話す側のスキルだけに依存したコミュニケーションでは、破綻しますよ
  • 聞く側の伝えるスキルが、コミュニケーションを更に良いモノに変換してくれます

という事でした。

コミュニケーションは、常に送受信。どちらが欠けても意味が無いということを心において、
日々のコミュニケーションを、実りあるものにしていきましょう。

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