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高速道路は渡らない。という話(心理的安全性の担保)

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徐々にバズワード化してきた

最近、チームマネジメント、人事領域で叫ばれ始めた言葉に
心理的安全性の担保」という言葉があります。

2012年にグーグルさんがプロジェクトアリストテレスという、チーム生産性向上の
ための、研究チームを立ち上げました。
何百万ドルもの資金と約4年の歳月を費やして実施されたこのプロジェクトで
チームがチームとして成功するための因子として紹介され、今注目されています。

心理的安全性の担保がされることで、より高い生産性があがる「行動」につながる。
というお話です。

そもそも

先輩から行動量が足りない。という指摘だったり、
メンバーが想像以上に動かない。と感じたり、すること無いですか?

「あー、動かなきゃ!やらなきゃ!」って思う反面、
「でもさー」って思うこともあったりして、行動することの大切さは
わかるけど、動けないことや、動かないことが有りますよね。

横断歩道を渡ることはできるか?

Q1. 高速道路に横断歩道があったら、人は渡るだろうか?
僕は渡らないですよ。下手すると死にますし。。。

Q2. 高速道路に「信号付きの横断歩道があって、歩行者側が青」だったら?
そんな高速道路は嫌だけど。。。
渡る人はいるかもしれないですね。信号ついてるし、歩行者が青だし、車止まる(と思う)し。
でも、渡らない人のほうが多いかもしれない。

Q3. 歩行者天国の信号無しの横断歩道があったら?
横断歩道すら、使わないかもしれないですね。

Q4. 過去、歩行者天国を歩いてたら、自転車に激突されて大怪我をした経験がある人だったら?
横断歩道があっても、注意深く左右を見ながら、中々渡らないかもしれないですね。

何で行動が変わるのか

上の例は、至極当たり前のことですが、状況によって
「横断歩道を渡る」という行動が抑制されるケースがある。ということです。

信号があろうが、青だろうが、ルールを無視して車が突っ込んでくるリスクは
全てにおいてあるものの、

安全だと思う量は、置かれる環境や自身の状況によって、圧倒的に変化します。

人は、経験則から、その安全が確保される範囲であれば、行動を起こしやすい
心理的状況に置かれます。

これを、心理的安全性 と呼び、素晴らしいチームは、色々なタスクに対し、

心理的安全性の担保

がしっかりと取れている。ことが、アリストテレスにより解明されました。

良い行動は、安心感から始まる

なぜ、素晴らしいチームは、心理的安全性が担保されていることが多いのでしょうか。

それは、様々な事柄に「安心して」チャレンジできるから。
言い換えると、失敗できる土壌がある。ということですね。

失敗しても良い事ばかりではないですが、少なくとも、

失敗から学び、改善を繰り返し続ける事ができるチーム

は、素晴らしいチームに育つ可能性が高い。ということです。

最初から素晴らしいわけではない

どんな人でも最初から上手く出来るわけではないですよね。
試して、失敗して、反省して、出来るようになります。

たった一人の行動ですらこうなのですから、複数人が集まるチームが最初から上手く行くわけがない

当たり前のことです。

沢山の試行と沢山の反省を繰り返し、それでも前に進むために行動出来るチームが、
素晴らしいチームに成長していく。

そのために、重要な要素が、「心理的安全性」である。

ということでした。

成長してますか?

失敗に対し、怒ったり、諦めたりしてませんか?
いらっとする事もあります。だって人だもの。

でも、本質は「成功」させるために仕事をしています。
チームが本来出すべきアウトプットを「邪魔する」行動が悪なのであれば、
感情に身を任せ、失敗した人を叱責する「だけ」という行為も、悪なのですよね。

全ては、成功するために、成長するために、本当に必要なことをする

そのために、どうしたら良いのか。どういった声をかけるべきなのか。
失敗に対しどう向き合うのか。を考えていく必要がありますよ。

という話でした。

まとめ

  • 素晴らしいチームは、心理的安全性が担保されている
  • 心理的安全性を担保する活動は、素晴らしいチームに成長するための栄養になる
  • そのために、失敗に対し、チームとしてどう向き合うべきなのか、考えましょう
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