1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Gitのコマンドを簡単に入力するためのツール

Last updated at Posted at 2020-04-21

はじめに

この記事では、ペースターというテキスト入力支援ツールを使用してGitのコマンドを簡単に入力する方法をご紹介します。GitBashやPowerShellのコンソール画面で使用します。

使用するツール

今回はフリーソフトとして公開しているWindows用の「ペースター」というソフトを使用します。
このソフトは「定型文入力の機能」と「クリップボード履歴を管理する機能」を持っている常駐タイプのソフトになります。テキストエディター、ワープロ、Webブラウザなど、いろいろなアプリから使用することができます。ただし、ストアアプリからは使用できません。

通常使用するカスタムメニューでは、日付、署名、会員サイトのログインなどに使用するユーザー名やパスワードなどを登録しておいて、必要な時にポップアップメニュー形式でキャレット位置にペーストして使用します。テンプレートファイルの特定のフィールドを指定されたテキスト項目に置き換えて貼り付ける、というような機能もあります。

このカスタムメニューは、用途に応じてユーザーの方が自由に作成することができます。
HTMLやCSSのタグを入力するためのメニュー、LaTeXの数式を入力するためのメニュー、ヤフオクでの定型処理を簡単に行うためのメニュー、などをご自分で作成することができます。

今回はGitのコマンドを簡単に入力するためのメニューを作成しましたので、こちらを紹介したいと思います。

ちなみに、ペースター側の設定変更なしでGitBashでカスタムメニューを表示するには、4月22日に公開した「Ver7.07」以降を使用する必要があります。

ペースターのインストールと簡単な使い方

(注意)ペースターはWindows専用のソフトです。大変申し訳ありませんが、Macのユーザーの方はお使い頂けません。

ペースターは下記のサイトからダウンロードすることができます。
オータムソフト

なお、今回使用するカスタムメニュー(GitCommand.txt)は、上記のオータムソフトのサイトのペースターのダウンロードページから取得できるようになっています。

カスタムメニューのイメージ

それでは、実際にどのようなイメージでGitのコマンドを入力していくのかを説明します。
今回使用するメニューファイル(GitCommand.txt)をペースターに登録して呼び出すと、以下のようなポップアップメニューが表示されます。
gitcommand_1.png
この中から入力したいコマンドを選択していく感じになります。
実際にコマンドをペーストして[Enter]キーを押すと以下のように実行されます。
gitcommand_2.png
Gitはコマンドの数も多いですし、各コマンドに対して豊富なオプションが用意されていますので、これらを覚えるのはなかなか大変です。
そこで、ペースターを利用することで上記のようにポップアップメニューからコマンドを入力することができるようになります。

なお、メニューの構成はユーザーが自由にカスタマイズすることができますので、不要な項目は削除したり、不足しているコマンドを追加することができます。

コマンドのパラメータを入力する場合

git commit -m "Commit message."のようにパラメータが必要なメニュー項目を実行すると、以下のようなダイアログが表示されます。
2020-04-21_15h35_28.png
そして、パラメータを入力して「完了」ボタンを押すと、以下のようにコマンドが入力されます。複数のパラメータを入力することもできます。
2020-04-21_15h35_49.png
このように、ダイアログを表示するメニュー項目は「メニュー項目...」のように「...」が末尾に付いています。

(補足)PowerShellでgit logなどで日本語が文字化けする場合

これはペースターとは関係ないのですが、このような場合には下記のようにグローバル設定を変更することで対処することができます。

git config --global core.pager "LESSCHARSET=utf-8 less"

メニューファイルのソース

さて、上記で紹介したカスタムメニュー(GitCommand.txt)はテキスト形式のファイルとして作成しています。全部を掲載すると長くなるので、以下に抜粋して紹介します。全文はホームページからダウンロードして確認してみてください。

GitCommand.txt
============================================================================
; Gitのコマンドを入力するためのカスタムメニューです。
; 作者:オータム西野
; 
; 空白行や行頭に「;(セミコロン)」や「=(イコール)」のある行はコメント行です。
; 詳しい書式は、オンラインヘルプの「メニュー作成用ファイルの説明」を
; 参照してください。
; 
; メニュー項目の構成などは各自で自由に変更してみてください。
; 使用しない項目は削除したり、新しい項目を追加したり・・・
; 
; ちなみに、PowerShellで「git log」などのコマンドを使用すると
; 日本語が文字化けすることがありますが、その場合には以下のような
; コマンドでグローバル設定を変更することで対処することができます。
; git config --global core.pager "LESSCHARSET=utf-8 less"
============================================================================

; よく使用するコマンドをトップに出しておきます

現在の状態を表示 | git status
「新規/更新/削除」ファイルをステージング | git add -A
ステージング済みのファイルをコミット... |
	[/][#|コミットメッセージを入力]
	[/]git commit -m "[#1]"
/E
ログを表示(樹形図スタイル) | git log --graph --decorate --oneline --all
-
ローカルブランチの一覧表示 | git branch -v
指定したブランチをチェックアウト... |
	[/][#|チェックアウトするブランチの名前]
	[/]git checkout [#1]
/E
-
リモートリポジトリの更新内容をフェッチ | git fetch
リモートリポジトリから現在のブランチにプル | git pull
現在のブランチをプッシュ | git push
-

================================================================
+リポジトリの作成
	現在のフォルダにリポジトリを作成 | git init
	名前を指定してリポジトリを作成... |
		[/][#|作成するリポジトリの名前]
		[/]git init [#1]
	/E
	-
	指定したサイトのクローンを作成... |
		[/][#|サイトのURL(またはローカルディレクトリ名)|
		リポジトリを作成するディレクトリの名前(省略可)]
		[/]git clone [#1] [#2]
	/E
	指定したサイトのクローンを作成(ベアリポジトリ)... |
		[/][#|サイトのURL(またはローカルディレクトリ名) | 
		リポジトリを作成するディレクトリの名前(省略可)]
		[/]git clone --bare [#1] [#2]
	/E
..

(以下、省略・・・)

終わりに

以上、簡単ではありますがペースターを使用したGitのコマンドの入力について紹介しました。プログラマーやWebサイトの制作などをされている方のお役に立てば幸いです。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?