はじめに
Go言語の変数定義の仕方にはいくつか方法があります。
Goを学び始めると、変数定義の方法の柔軟性にとても驚きます。
単独変数の定義
初期値なし変数
- 定義：
変数宣言（var）変数名 変数型 - 例：
var s string
初期値あり変数
- 定義：
var 変数名 変数型 = 値 - 例：
var s string = "Golang is fun and simple"
var i int = 10
初期値ありの場合、値から変数を予測できるため（型推論：type inference）、変数宣言と変数名を省略可能です。
- 定義：
変数名 := 値 - 例：
line := "Golang is fun and simple" // stringだと推論してくれる
num := 10 // intだと推論してくれる
複数変数の定義
初期値なしの場合
- 定義：
var 変数名1, 変数名2,...変数名n 変数型 - 例：
var num1, num2, num3 int
初期値ありの場合
- 定義：
var 変数名1, 変数名2,...変数名n 変数型 = 値1, 値2,...値n - 例：
var num1, num2 num3 int = 2, 3, 5
- エラー例：
var num1, num2, num3 int = 10
複数変数でも、型推論のおかげでvarと変数型を省略できます。その場合も、型推論用の:=を用います。
- 例：
num1, num2, num3 := 2, 3, 5
複数型の変数をまとめて定義
-
定義：
var (
変数名1 変数型 = 値
変数名2 変数型
変数名3 := 値
変数名４, 変数名５ 変数型 = 値
変数名６, 変数名７ 変数型
変数名８, 変数名９ := 値
) -
例：
var (
num1 int = 2
line1 string
line2 := "Golang"
num2, num3 int = 3, 5
line3, line4 string
num4, num5 := 7, 11
)
初期値なし変数のデフォルト値
未初期化の変数は、型に応じたゼロ値で初期化される。
デフォルト値：
- 文字列は空文字列
"" - 整数は
0 - ブール値は
false