こんにちは。
オークファンでWebデザイナーとして働いている
@aucfan-tanabe です。
今回はロゴ制作プロセスを整理し、その流れをご紹介します。
私自身、ロゴ制作の経験はまだ少ないですが、この機会にプロセスを学びながら共有できればと思っています。
デザインに興味がある方や、ロゴ制作のポイントを知りたい方にとって参考になる内容となれば幸いです。
そもそもロゴとは?
社名、団体名、商標名、商品名などの文字を図案化したものです。
現在は、ロゴマーク、シンボルマーク、ロゴタイプの総称として使われることが多いです。
ロゴマーク
ロゴマークは、企業やブランドのイメージを図案化したもので、ロゴタイプのなかでもとくに象徴性の強いものや、シンボルマーク、またはその2つを合わたものを指します。
シンボルマーク
シンボルマークは、家系、会社、団体、個人などを象徴する図案のことで、日本の家紋もこれにあたります。企業理念や製品の特徴、名前のイニシャル、あるいは業種を表すものなどを図案化します。
オークファンのロゴマークでいうと、左側の緑の部分を指します。
ロゴタイプ
ロゴタイプは、社名、団体名、商標名、商品名などの文字を図案化したものです。
オークファンのロゴマークでいうと、右側の「aucfan」を指します。
【参考サイト】
ロゴの制作プロセス
では、どのようにロゴ制作を進めていけばいいのかプロセスを確認しましょう。
大きく分けて6ステップあります。
1. ヒアリング
2. コンセプト決め
3. ラフスケッチ
4. 実制作・ブラッシュアップ
5. プレゼンテーション・ロゴデザイン決定
6. ガイドライン作成
1. ヒアリング
ヒアリングシートを元に事業やブランドの詳細についてヒアリングします。
ポジショニングマップを使って方向性を共有しておきます。
ターゲットを決めて方向性をまとめる
ロゴマークはどんな目的で作るのか、ターゲットは何か明確にしなければいけません。
クライアントと擦り合わせて、最低限以下の内容を洗い出します。
・企業の特徴(企業名、サービス名等)
・企業の役割
・ターゲットペルソナ
・イメージカラー等企業のパーソナリティ
・企業のミッション
文字だけで書き起こして分かりにくい場合は、下記のブランドアイデンティティプリズムを使ってみましょう。
【参考サイト】
2.コンセプト決め
競合企業のロゴをリサーチして傾向をまとめる
ヒアリング内容を整理して、キーワードを抽出しましょう。
重要なキーワードからコンセプトを見つけ出します。
【例】
「格を下げずに敷居を下げる」
- 月
- 伝統と新しさ
- 特別
- 非日常
- 本物の京都
- 丁寧
- 季節感
- 高級と上品さ
- 優しさ
競合企業のロゴをリサーチして傾向をまとめる
どんな企業か明確になったら、次に競合企業を調べます。
ロゴの被りがないか、他社に埋もれないようなデザインにするための参考になります。
- よく使用されている色
- ロゴタイプの種類
- シンボルマーク、ロゴタイプの使われ方の傾向
などまとめて分かった内容を挙げていきましょう。
配色やロゴタイプの選定の参考にもなるのでここはしっかりまとめましょう。
3.ラフスケッチ
キーワードと競合企業のリサーチ結果を元に素直に思いつく形からスケッチしていきます。
アイデアをメモしながら描くと、後から見直す際にどういう意図で描いたのかわかりやすいです。
4.実制作・ブラッシュアップ
形になりそうなスケッチをIllustratorで実際に作っていきます。
派生したアイデアはどんどん作って検証しましょう。
コンセプトがより際立つ形になっているかブラッシュアップを重ねます。
シンボルマーク、ロゴタイプの選定
書き出したデータから、シンボルマークとロゴタイプを様々な組み合わせで作っていきます。
例えば、データで書き起こしたラフがゴシック体だった場合、とにかく多くゴシック体で企業名(サービス名)を入れていきます。
組み合わせたり新たなアイデアが思い浮かんで書き出していったら、その中から最低2案よりクオリティの高いものを選びます。
クライアントにプレゼンする際は、ヒアリング時に確認した大まかな方向性の中で振り幅を持たせた最低2案あるのが望ましいです。
視認性・可読性を考慮する
拡大縮小をしたり、逆さまから見たりして、見え方を検証します。
わかりづらい表現や意図していない見え方になっていないかを確認しましょう。
- できるだけシンプルな表現になっているか
- 明確な表現か
- 文字の太さや配色は視認できるか
5.プレゼンテーション・ロゴデザイン決定
デザインをクライアントに提案します。
その後、フィードバックを受けて修正などのやりとりを行い、デザインが決定します。
そして更にデザインの精緻化を行います。
6.ガイドライン作成
ブランドイメージを正しく伝えるために、ロゴの使い方を想定したガイドラインを作成します。
これでロゴマークがクライアントに納品できる状態となります。
【参考書籍】
ロゴのつくりかたアイデア帖"いい感じ"に仕上げる65の引き出し
ロゴデザインのコツ プロのクオリティに高めるための手法65
最後に
ロゴ制作のプロセスを整理しながら、その奥深さを改めて実感しました。
企業やブランドの価値を視覚的に表現するロゴデザインは、ヒアリングやコンセプト決め、スケッチから仕上げまで、緻密なプロセスの積み重ねが求められます。
デザインを通じてクライアントの想いを形にすることは簡単ではありませんが、その分、大きなやりがいがあると思います。
こうした仕事ができるよう、私は定期的にコンペに応募しながらロゴ制作の経験を積んでいます。
当社では、成長できる環境が整っており、さまざまなクリエイティブなチャレンジが可能です。
この記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひ採用情報をご覧ください。一緒に成長し、共に新たな価値を生み出していける仲間をお待ちしています!