はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で各種リソースを管理していると、
モニタリングの情報がサービスごとに分かれているため
全体の状況を把握しづらいと感じる場面があります。
そこで今回はOCIのダッシュボード機能を使ってWebサービスの稼働状況を
1画面で監視(CPU・メモリ・HTTPステータスを一元可視化)する方法を紹介します。
■事前準備
- 適切なIAM権限を持ったOCIアカウント
- OCI上で稼働する LinuxのComputeインスタンス
- 該当インスタンスで Oracle Cloud Agent(Monitoringプラグイン)を有効化済み
- インスタンスに Webサーバ(例:Apache, Nginxなど)をインストール・構成
- ロードバランサ(LB) がWebサーバの前段に配置されている構成
■参考
https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/
※基本的な設定内容はこちらを参照してください。
ダッシュボードでWebサービスの稼働状況を1画面で監視
早速設定に入ります。
左上メニューから[監視および管理] - [ダッシュボード]を選択します。
左上の鉛筆マークからダッシュボードの名前をつけて、
右のウィジェットタブからプラスボタン(+)の[ウィジェット作成]を選択します。
プラスボタン(+)から下記を選択して追加を実行します。
ネームスペース: oci_computeagent
メトリック: CpuUtilization
ディメンション追加で、対象のComputeインスタンスを選択して保存します。
ディメンションの名前: resourceDisplayName
ディメンション値: [Computeインスタンス名] (ここではLinux01)
同じ要領で**メモリ使用率(MemoryUtilization)**を設定し、
CpuUtilization、MemoryUtilizationをY軸にドラッグ&ドロップして
名前をつけて適用ボタンを実行します。
これでダッシュボードに登録されましたので続いてLBのウィジェットも設定します。
最初にLBのステータスコード200を設定します。
ネームスペース: oci_dbaas
メトリック: HttpResponses200
Computeと同じように編集からディメンションを追加しますが、
統計も合計に変更しておきます。
統計: 合計
ディメンションの名前: lbName
ディメンション値: [LBの名前] (ここではlb01)
次は404 (Not Found)を表示するために下記を設定します。
ネームスペース: oci_dbaas
メトリック: HttpResponses4xx
同様にHttpResponses4xxにもディメンションと統計の設定を行います。
次の設定をする前にLB経由で実際に存在するページ(ステータス200)と
存在しないページ(ステータス404)を表示しておき、
メトリック情報を更新しておきます。
その後はソースデータをドラッグ&ドロップ後、チャートタイプを棒チャートに変更して
名前をつけて適用を実行します。
あとは保存して配置を変えると次のようにComoputeとLBのステータスが同時表示できるように
ダッシュボードで一元管理ができます。
以上でダッシュボードの設定は終了です。
おわり
他にも設定できる項目があるので色々とあるので、
必要に応じてリソースを追加して自分にとって
見やすい形に調整してみてください。