今年はChromeにRSSフィード機能が追加され、RSSがにわかに復調の兆しを感じました一年でした。
この記事ではそんなRSSリーダーの楽園だったVimperatorとLivedoor Readarの組み合わせの乗り換え先を見つけて、落ち着くことができたというお話を紹介したいと思います。
いまさらRSS?
キュレーションサービスやSNSが隆盛している今日この頃で、情報を得る手段としてのRSSは一世代古いという感じがしますが、私はなかなか手放せないでいます。
その理由はこんな感じです。
- 定点観測で同じテーマの流れや系譜をウォッチしたい
- 特定の方の生き方や心境の変化もあわせた仕事や技術との関わり方を知りたい
- 速読したい
特に自分から購読したい情報(ブログや情報発信サイト)を自ら取りに行くという形は、RSSならではですね。
数ヶ月や数年の時が経っていても、フィードによっては過去の系譜やノリや心境の変化も伝わってきて哀愁を感じることも珍しくありません。
速読したい
RSSの購読数が数百フィードを超えてくると、全部を細かく目を通しているとすごく時間がかってしまいます。
かといって、実読が増えてしまったり、クリックして既読にだけしてしまう行為をすると購読する意味があまりなくなってしまうので、速読でざっくり全記事を読んでいきます。
だいたいサブジェクトと冒頭の書き出し部分を見ていきます。詳しく読みたいかを判断は感覚的にしてますが、詳しく読みたい記事はあとでじっくり読むというようなスタイルをとっていました。
VimperatorとLivedoor Readarで使っていた機能とオペレーションの流れでいうとこんな感じです。
- jを連打してフィードをざっくりと読んでいく
- p(ピン機能)で読む記事を一時的に溜める
- sで次のフィードに移動し、jを連打して読むを繰り返す
- 全部消化したらoでピンを縦タブに展開し10記事ずつ読む
- 気になればpocketに登録したりreblogしたりチャットで話題にする
- 読んだらdでをクローズ
このサイクルが染みつくと、あまりにも快適でいつの間にか手放せない環境になっていました。
Irodrに乗り換えをした
Livedoor Readar(Live Dwango Readar)もVimperatorも終焉を迎えました。fastladderを試したこともはあったものの、それから数年間ずっと定着する環境を見出せずにいました。
そんな折、RSSリーダーをLiveDoor Readerの操作感を再現したIrodrを試してみたら、全く同じではないものの、違和感はそこまでなかったので使い込むことにしました。
RSS記事のクローラーや購読管理はInoreaderが採用されています。
使い込んでいくことバックエンド側についてはそれほど気にならず、操作感と視覚面を設定で調整すればいい感じになりそうだなという感触を得ました。
- Vimperator的な操作感を再現したい
- タブは縦タブで表示したい
この2つを実現できそうなブラウザを調べてみると、ChromiumベースのVivaldiが候補として残りました。
設定をカスタマイズ
雑に設定した内容を紹介します。
昔はけっこう細かく設定をこだわっていた気がするんですけど、いまは大雑把な感じになっています。
- Vivaldi設定
- 120%くらいのデカ文字に
- 設定→キーボード→キーボードショートカット
- 単一キーのショートカットを有効にする
- 設定→キーボード→タブ
- タブを閉じる : d
- 一つ前のタブに戻る(表示順): h
- 一つ後のタブに戻る(表示順): l
- 閉じタブを開き直す:u
- 設定→キーボード→ページ
- 上へ移動 : ctrl+u
- 下へ移動 : ctrl+d
- 設定→タブ
- タブバーの位置 : 左
- 最後のタブを閉じても運動を閉じない : ✔︎
- 新しいタブを開いとき時はホームページ
- これは拡張でタブを開いた時にフォーカスが移らないないようにするため
- 機能拡張のインストール
-
Force Background Tab
- タブをバックグラウンドで開くための拡張
- 設定
- Default behavior : background
- Rule追加 vivaldi://startpage : Defaultをオフ
- Vimnum
- Excluded URLs and keysにirodrを追加
- petterns
https?://irodr.netlify.app*
: Keyszxcvbasdfgjkqweryuip
- petterns
- その他細い設定mapping設定は追加
- Excluded URLs and keysにirodrを追加
-
Force Background Tab
Firefox51からの進化
Vimperatorは今から約5年前の2017にリリースされたFirefox51で使えなくなってしまいました。ブラウザの進化もすごくて、JavaScript実行エンジン速度の違いがVimperatorを使っていた時とは圧倒的に違い、ピン機能がなくても v
で都度別タブに記事を展開しても速読に影響しないことがわかりました。
2015、2016年あたりのMacbookProだと若干気にはなったものの、M1 Macで使うとタブに展開した後にほぼ1秒以内にIrodrにフォーカスが戻ってくるので、かなり快適感が増していることが実感できました。
最後に
今でも、VimperatorとLivedoor Readarが使えればなと思うものの、周辺の状況やメンテしていくコストとモチベーションを考えると難しさも理解でき、Irodrを提供してもらっている現状に感謝したいです。
そんなこんなで、CPU性能の進化、V8エンジン高速化、画面領域も広くなったことも手伝って、地味にメリットをうまく享受でき、再びルーチンワークスタイルをLife Changeできました。
年の瀬ということもありますし、みなさまも自身の環境をたまに刷新すると気持ち良くなるかもしれませんよ!