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NIJIBOXAdvent Calendar 2019

Day 6

RaspberryPiがネットワーク接続したときに、接続環境を通知させたい

Last updated at Posted at 2019-12-05

Raspberry Pi 4を買いました。で、SDカードにはArchLinuxを入れました。

今回LEDとかも別に買っているわけではなく、素の状態での運用となるのですが、困ることが一つあって、

どこに接続しているのかの確認が面倒くさい

基本的にはDHCP利用な上にモニターもない状態なので、有線接続だろうと無線接続だろうとIPアドレスを確認しに行くのも面倒です。
そこで今回は、タイトルの通り「ネットワーク接続が確立できた時点で接続情報を自分から伝えてもらう」ことにしました。

まとめ

環境情報

  • 筐体: Raspberry Pi 4
  • OS: ArchLinux (ARM版)
  • ネットワーク管理: NetworkManager
  • Python 3.8.0

書いたコード

/etc/NetworkManager/dispatcher.d/notify-connection-information.py
#!/usr/bin/env python
import json
import os
import sys
from urllib.request import urlopen


WEBHOOK_URL = 'https://hooks.slack.com/services/THISIS/SLACK/WEBHOOK'


def main(conn_id, ip_addr):
    payload = {
        'username': 'info',
        'icon_emoji': ':strawberry:',
        'text': f'*attakei-pi* has connected to {conn_id}\n IP address is `{ip_addr}`',
        'channel': '@attakei',
    }
    urlopen(WEBHOOK_URL, json.dumps(payload).encode())


if __name__ == '__main__':
    argv = sys.argv[1:]
    # if argv[0] != 'wlan0' or argv[1] != 'up':
    if argv[1] != 'up':
        sys.exit(0)
    ip_addr = os.environ['DHCP4_IP_ADDRESS']
    conn_id = os.environ['CONNECTION_ID']
    main(conn_id, ip_addr)

出来上がった通知

スクリーンショット 2019-12-02 18.58.02.png

NetworkManagerの話

NetworkManagerとは

ネットワーク接続に関するあれこれを管理するためのデーモン(+ツール)です。
SSIDの管理をしてくれたり、すでに登録済みのSSIDには自動接続を行ったりしてくれます。

systemd-networkd などもありますが、とりあえず自分は現在これを利用しています。

NetworkManagerのdispatch機能

さて、NetworkManagerには「ネットワークの切り割りをイベントとしてコマンド実行する」ことを可能にする、dispatcher機能があります。
ArchLinuxのWikiに掲載されているサンプルなどでは、「有線接続をしたときは無線を無効化(+その逆)」「特定ネットワークに接続した場合は、続けてVPN接続する」みたいな例が書かれています。
今回はこれらのスクリプトを参考にして、上記のような「ネットワーク接続時に、指定されたSlackチャンネルに 利用したSSIDIPアドレスを申告する」スクリプトを作ってみました。

dispatcherが受け取るもの

実際に使用してわかっている範囲だと、Disptcherはコマンド実行時に以下の情報を渡すようになってます。

  • コマンドの引数として
    • イベントのあったネットワークデバイス名
    • どんなイベントが発生したか(例: up=接続した)
  • 環境変数として
    • 上記イベントに付随する情報各種
      • 接続設定名
      • IPアドレス
      • などなど

情報を揃えてdispatchする

トリガーにしたい条件をもとに、どこから情報を取るかや振る舞いを整理します。

  • 「ネットワーク接続時に」
    • => コマンドの第2引数を参照する。up以外は無視
  • 「指定されたSlackチャンネルに」
    • => NetworkManager-dispacherの管理領域ではないので、とりあえずスクリプト直接記載
  • 利用したSSID
    • => 環境変数のCONNECTION_IDを参照
  • IPアドレス
    • => とりあえずIPv4がほとんどなので、環境変数のDHCP4_IP_ADDRESSを参照

これで、必要な情報は揃ったので、コードが書けますね。コードは最初に記載したのでそちらを参照して下さい。

補足

スクリプトは直接呼び出されるので、shebangと実行権限付与を忘れずに。
※自分はこれで「あれっ」ってなり、頑張る系のIPアドレス探索をするはめになりかけました。

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