条件分岐文の代表はif文です。英語でもifは「もし〜ならば」という訳になります。プログラムでも同じく、「もしこの変数が0以上であれば」のような条件を付けて、処理を分岐させることができます。
そして条件分岐で活躍するのが、比較演算子(==や<など)と、論理型の値(trueとfalse)です。
プログラムにおいて予め全ての値を予測することは不可能です。もしそうであれば、プログラムは必要ありません。プログラムを使ってわざわざ柔軟性を持たなくても答えがわかっているからです。
特に、ユーザの入力値は予想できません。例えばアンケートを考えてみましょう。「スマートフォンアプリを作りたい人はYes, 作りたくない人はNoと書いてください」というアンケートをWeb上でとったとします。このとき、スマートフォンアプリを作りたい人はYesを書くし、逆に作りたくない人はNoと書きます。それは予想できないし、どちらも取り得る値になります。
しかし、あらかじめ値を予想して、「こういうときはこうしてくれ」というプログラムを書いておくことはできます。例えば、さきほどのアンケートでYesを答えた人には、スマートフォンアプリを開発できるサービスを紹介するという条件分岐をプログラムに仕込んでおくことができます。
これは開発者が、予想された条件分岐をプログラムとして書いておいて、コンピュータがそれを忠実に実行するということです。コンピュータはそこまで書いてくれないと処理できません。条件分岐はコンピュータに判断させる手段となります。