LoginSignup
1
2

More than 1 year has passed since last update.

[Go言語] スライス初心者ガイド: 空のスライスとnilスライスを理解する

Posted at

はじめに

Go言語では、スライスは非常に便利なデータ構造であり、頻繁に使用されます。
しかし、空のスライスとnilスライスの違いや使い分けについて混乱することがあります。
少し気になったので、調べてみたのでここでまとめます。

空のスライスとnilスライスの定義

まず、空のスライスとnilスライスを定義する方法を見てみる。

files1 := []string{}
files2 := []string

files1は、空の文字列スライスで、長さ0、容量0です。
files2は、nilスライスで、同じく長さ0、容量0ですが、内部的にはnilとして扱われます。

違いについて

nilチェック:nilスライスと空のスライスは、nilチェックで区別されます。
nilスライスは初期化されていない状態を示すことが多いため、このチェックを使って初期化処理を行うことができます。

if files == nil {
    // filesはnilスライス
} else {
    // filesはnilでないスライス(空のスライスも含む)
}

JSONマーシャリング:nilスライスと空のスライスは、JSONマーシャリング時に異なる表現になります。空のスライスはJSON配列([])として表現されるのに対し、nilスライスはJSONのnullとして表現されます。

jsonFiles1, _ := json.Marshal(files1) // files1 JSON: []
jsonFiles2, _ := json.Marshal(files2) // files2 JSON: null

使い分けについて

一般的には、nilスライスと空のスライスのどちらを使うかは、プログラムの要件や設計に依存します。
たとえば、スライスの初期化状態を明示的に表現する必要がある場合は、nilスライスを使用することが適切です。
また、JSONデータを扱う際に、空の配列とnullの区別が重要になる場合もあります。

まとめ

この記事では、Golangにおける空のスライスとnilスライスの違いと使い分けについて説明しました。
どちらのスライスも長さと容量が0であり、要素の追加や操作には同じように振る舞います。しかし、以下の点で違いがあります。

nilチェック:nilスライスと空のスライスは、nilチェックで区別されます。nilスライスは初期化されていない状態を示すことが多いため、このチェックを使って初期化処理を行うことができます。
JSONマーシャリング:nilスライスと空のスライスは、JSONマーシャリング時に異なる表現になります。空のスライスはJSON配列([])として表現されるのに対し、nilスライスはJSONのnullとして表現されます。
使い分けに関しては、プログラムの要件や設計に依存します。スライスの初期化状態を明示的に表現する必要がある場合や、JSONデータを扱う際に空の配列とnullの区別が重要になる場合など、適切なスライスを選択することが重要です。

Golangにおいてスライスは非常に便利なデータ構造であるため、空のスライスとnilスライスの違いを理解し、適切に使い分けることで、より効果的なコードを書くことができます。

1
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
2