はじめに
GCPを使い始めた時にやるべきことについて書きたいと思います。
前提
前提として組織の使用を想定しています。 *Cloud IdentityかG-suiteの使用が前提
やることリスト
- 特権管理者の管理
- パスワードポリシーの設定
- 不要なデフォルトの権限の削除
- 組織ポリシーの活用
- Billing設定
特権管理者の管理
G-SuiteまたはCloud Ideneityでの特権管理者(Super Admin)は2名以上4名未満となることが推奨になります。
特権管理者は、アカウントに少なくとも 1 人必要ですが、2 人以上にすることをおすすめします。そうすれば、1 人がパスワードを忘れても、もう 1 人がパスワードを再設定することができます。ただし、特権管理者を 4 人以上にすると、すべての管理者のパスワード再設定オプションが制限されます。
また、特権管理者は権限が非常に強いため、普段は利用せず、権限を絞ったユーザアカウントを作成し利用することが推奨となります。
特権管理者には多要素認証を適用することが推奨されます。
https://cloud.google.com/resource-manager/docs/super-admin-best-practices?hl=ja
特権管理者だけができるオペレーションは以下になります。
お支払い情報を設定する
ライセンスを管理する
管理者の役割を作成する、割り当てる
管理者のパスワードを再設定する
削除したユーザーを復元する
管理者の設定を変更する
連絡先の共有の有効と無効を切り替える
特権管理者の作成方法
Admin Consoleでユーザアカウントを作成した後、作成したアカウントをクリック。ASSIGN ROLEをクリックする。
2段階認証の有効化
Admin ConsoleでSecurity>Basic Settingsをクリックする。
「Allow users to turn on 2-step verification」を有効にする。*デフォルトで有効
各ユーザで2段階認証を設定する。
以下の設定が可能です。
セキュリティ キー
Google からのメッセージ
Google 認証システム
バックアップ コード
テキスト メッセージや電話
今回は、テキストメッセージの設定します。設定ページにアクセスしますす。
https://myaccount.google.com/security/signinoptions/two-step-verification
組織に2段階認証を有効にする
Admin ConsoleでSecurity>Basic settings>Go to advanced settings to enforce 2-step verificationをクリックする
Turn on enforcement nowにチェックをつけてSaveをクリックする。
一度サインアウトして再度ログインする。
携帯に送付されたテキストメッセージに記載されたコードを入力してログインする。
2段階認証が設定されていないユーザでログインしようとしてもログインできません。
パスワードポリシー設定
デフォルトでは、「安全なパスワードを適用する*」「パスワード長が8-100文字」となっています。セキュリティルールに合わせてパスワードポリシーを設定します。
*安全なパスワードとは、「よく使用されるパスワードや以前使用したパスワードの確認など、多くのアルゴリズムとルールから判断されます。」
設定方法
https://support.google.com/a/answer/139399?hl=ja
[セキュリティ] 次に [パスワードの管理]
不要なデフォルトの権限の削除
デフォルトのIAMロール設定は、強い権限が割り当てられているため、不要なものを削除します。
例)
設定方法
Google Cloud Consoleで設定対象の組織、フォルダ、またはプロジェクトを選択します。IAMを選択します。不要な行を選択し削除をクリックします。
組織ポリシーの活用
組織ポリシーは、組織、フォルダ、プロジェクト単位で設定可能です。利用者に実施してほしくないものを制限可能です。
設定方法
Google Cloud Consoleで組織ポリシーを設定する組織かフォルダ、プロジェクトを選択します。IAMと管理を選択します。組織ポリシーをクリックします。任意のポリシーを選択し有効にします。
Billing設定
予算を超過した場合、通知が設定可能です。
https://cloud.google.com/billing/docs/how-to/budgets?hl=JA&visit_id=637071530718593610-3971689336&rd=1
設定方法
Google Cloud Consoleでお支払いをクリックする
請求先アカウントをクリックする