5
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

TouchDesigner Advent Calendar 2024の22日目です。
この記事ではTouchDesignerで作った空間をMetaQuestで体験する方法を書きたいと思います。

はじめに

TouchDesignerのPaletteにはTDVRという、VRのためのOperatorがまとまっています。
今回はそのOperatorをフルに使った方法と、簡易的な方法を試してみます。
※プロジェクトファイルは準備できたらアップします。

スクリーンショット 2024-12-15 160314.png

A. フルに使う場合

1.Operatorをセットする

TDVRのOperatorを下記の図のようにEditorに配置します。
スクリーンショット 2024-12-15 105402.png

2.Operatorの参照

各Operatorの参照はほとんど自動で行われますが、2つのOperatorは手動で参照を渡す必要があります。

1つめは下記のrenderManagerに関して下記のようにOperator名の参照を渡します。

スクリーンショット 2024-12-15 105402.png

2つめはvrControllersRender LightsRender Geosに、vrHMDの同名プロパティーのparameterをコピーして参照渡しします。

スクリーンショット 2024-12-15 105806.png

ここまで設定できるとviewer3Dにプリセットの絵が出ます。

1点注意で、絵が出るとworld OperatorにAlertが表示されます。

スクリーンショット 2024-12-15 105925.png

このAlertは何かというと、Operatorの中を掘っていくと下記の部分に行きつきます。
これはVR空間中のVRコントローラーの3Dモデルで、参照切れのエラーになってます。

スクリーンショット 2024-12-15 110010.png

vrControllers Operatorの中にそのモデルが入ってるのですが、操作しているとなぜかどちらも参照切れになってしまったので今回はそのまま放置しました。

3.MetaQuestとつなぐ

この作業をする前にMetaQuestとWindows PCをUSBで繋いでおきます。

接続ができたら下記にある4つのOperatorのDeviceOculusに変更します。

スクリーンショット 2024-12-15 163159.png

おそらくここでPCの方ではQuest Linkが立ち上がり、MetaQuestの方ではQuest Link接続の許可アラートが出ると思います。許可しましょう。

スクリーンショット 2024-12-15 102605.png

接続が成功するとプリセットのワールド内を体験することができると思います。

スクリーンショット 2024-12-15 111831.png

4. 視点の調整

MetaQuestでワールドに入ると、床が自分の視点くらいの高さにくると思います。
これは、カメラの位置がdrone Operatorとリンクしているためで、自分の視点と合わせる場合はdroneの高さを調整しましょう。

スクリーンショット 2024-12-15 164212.png

B. 簡易的に使う場合

1.Operatorをセットする

Paletteの中にあるOperatorで必要なのはvrHMDのみです。
そして下記を用意してvrHMDのプロパティーに設定すれば完了です。

・自前のCamera
・自前のLight > Render Lightsから参照
・自前のGeometry > Render Geosから参照

スクリーンショット 2024-12-15 164908.png

そうするとMetaQuestで下記のような空間を体験することができます。

out.gif

今回自前で用意したワールドではEnvironment Textureを使っています。
これを設定する場合は、全天球用にMeshの裏表を反転させ、内側に絵を投影できるSphereをBlenderなどで作ってImportすると良いと思います。

スクリーンショット 2024-12-15 114410.png

2.MetaQuestで見ている映像を外部に出力する

ただMetaQuestで見るだけであれば1の手順だけで終わってしまうのでもう少し機能を加えてみます。
vrHMD Operator内のvrOutに、MetaQuest体験者が見ている映像が出力されるので、それにoutをつないで外だししておきましょう。

スクリーンショット 2024-12-15 164838.png

3.配信用に出力する下準備

さらにその映像を複数の人がリモートで体験できるような下準備をしたいと思います。

Geometry、Light、Cameraがあるので、通常のTouchDesignerの出力のフローと同じくrender TOPを配置し、Render ModeCube Mapにします。
さらにそこからProjection TOPをつなぎ、InputCube Mapに、OutputEquirequtangularに変更し、他のデバイスで体験できる形に整えます。

最後はNDI Out TOPをつないで、外部でNDIと連携すればリモートで他の体験者も体験できるようにできます。
※この先の細かいやり方は割愛します。

スクリーンショット 2024-12-15 180811.png

まとめ

TouchDesignerでVR用に映像を作ることはあまりないかもしれませんが、VRのプロトタイピングや何かしら配信で使うことができると思います。
素敵なVRライフを😀

5
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?