はじめに
.NET MAUI と Visual Studio 2022 for Mac が正式リリースされました!
WindowsPCを使わず、MacBook Pro と Visual Studio 2022 for Mac で.NET MAUIのiOSアプリが作れるか試してみたので記録しておきます。(2022/5/28の時点の記録です)
環境
- MacBook Pro 2018
- macOS Monterey 12.3.1
- Xcode 13.3.1
- Visual Studio 2019 for Mac
Visual Studio 2022 for Macのインストール
旧バージョンのVisual Studio 2019 for Macをインストールしていたのですが、アンインストールはせずにVisual Studio 2022 for Macをインストールしていきます。
以下のページからインストーラをダウンロードして実行します。
https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/mac/
インストーラーが起動した画面です。
旧バージョンを認識していますね。大丈夫そうなのでこのまま突き進みます。
特に問題なくインストールできたので起動してみます。
ちゃんと「2022」になっていますね。
「+ 新規」を選択して新しいプロジェクトを作成してみます。
.NET MAUIのテンプレートは無いです。
Windows版のVisual Studioには.NET MAUIのテンプレートはあるのですが、for Macはまだのようです。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/maui/get-started/first-app?pivots=devices-ios
.NET MAUI プロジェクトを作成する。
テンプレートがないので、下記ドキュメントの手順でCLIから.NET MAUIプロジェクトを作成します。
手順通りの作業で、無事iOSシミュレータで.NET MAUIプロジェクトを実行できました。
.NET MAUI プロジェクトを Visual Studio 2022 for Mac で開く
先ほど作成したプロジェクトのソリューションファイルを Visual Studio 2022 for Mac で開けばいけるんじゃね?ってことでやってみます。
まずは、躓いても元に戻せるようにgitのローカルリポジトリを作成してコミットしておきます。
.gitignoreは↓を使うで大丈夫。
ソリューションファイルを開く
では、.NET MAUI のソリューションファイルを開いてみます。
「.NET MAUIの開発は公式にサポートしてませんよー」と言っていますが、無事に開けました。
デバッグ実行してみる
起動するデバイスをiOSシミュレータにして、実行ボタンをデバッグ実行してみます。
動きました!
プロジェクト新規作成時点の動作はFlutterのプロジェクト新規作成時と同じで、ボタンをクリックするとクリックした回数が表示されます。
ホットリロードはどうかな?
反映されました。
ソースを保存しなくても反映されます。
ボタンの追加はダメでした。
所感
簡単に動かしただけですが、旧バージョンと比べて良くなったなと感じた点は、
- Visual Studioの起動が速くなった。
- Gitウィンドウがまともになった。
といったところです。
Windows版にある「呼び出し階層を開く」は相変わらずありませんでした。残念!
ロードマップによると、現時点(2022/5/28)では、.NET MAUI用のテンプレート対応などは作業中の状態なので、今後に期待です!