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超便利。Markdownでグラフと数式の入った文書を簡単に書く(VSCode + gnuplot/matplotlib)。

Last updated at Posted at 2020-06-12

はじめに

仕事や研究上,数式やグラフの入った文書を書くことの多い人向け。VSCodeエディタでMarkdown-review-enhancedを使うと、文書・数式の記述とグラフ描画まで、1つのMarkdownファイル内で全て完結する。

自分用の計算メモはもちろん、ちょっとしたレポートや技術資料ならこれで十分。

2023.5追記:
当初使用していたAtomエディタが2022年で開発中止になったため、VSCodeを用いる方法に変更。

image.png こんな感じにリアルタイムに数式、グラフを書いていくことができる。グラフ描画はgnuplotかmatplotlibを使う。描画スクリプトは非表示にすることもできる。

それなりのコードで数値計算をして、インタラクティブにプロットしたいならJupyter notebookでコーディングしてmatplotlib、あるいはHydrogenを使うのがよいと思う。
さくさくMarkdown文書を書きながら、ちょっとしたプロットをしたい場合にはMarkdown+gnuplotがオススメ。

環境

MacOS 10.15 Catalina + VSCode 1.77.3 (Universal) で動作確認。

Gnuplotのインストール

以下を参考に、Homebrewを使ってinstallしておく。
Mac OS (Catalina) にHomebrewでgnuplot5をインストール

gnuplotではなくMatplotlibでグラフを書きたい場合はpython環境をinstallしておく。
関数プロットはMatplotlibよりgnuplotの方が便利な気がする。

Visual Studio Code (VSCode)エディタのセットアップ(~5分)

Atomは2022年で開発中止になったので、VSCodeをつかいます。

VSCodeのインストール

https://code.visualstudio.com/download から最新版のVSCodeをインストールする。

markdown-preview-enhancedを入れる。

VSCodeを起動し、メニューのView>Extensions (または左バーのExtensionsアイコン)から,markdown-preview-enhancedを検索してInstallする。

230602-01.png

Packageの設定

メニューのCode>Preference>Settings (または左バーの設定アイコン)タブを開き,markdown preview enhancedの設定項目からEnable Script Executionを有効にする。これによりスクリプトの実行が可能になる。
230602-02.png

以上で設定は完了。

書き方

Markdown文書の書き方については、Markdown記法 サンプル集などを参考に。
Atomエディタのウィンドウ右下の文書タイプがPlain textになっていたら、これをGitHub Markdownにしておこう。WindowメニューからMarkdown Preview Enhanced > Toggle preview するとウィンドウ右側にリアルタイムのプレビュー画面が表示される。

数式を書くには

$\alpha_a + \beta^{2x} = \frac{\sqrt{2}}{t}$

のようにtex記法を使えば、
$\alpha_a + \beta^{2x} = \frac{\sqrt{2}}{t}$
のように出力される。

グラフはgnuplotの場合、

~~~gnuplot {cmd=true output="html"}
set terminal svg
plot sin(x)
~~~

のようにスクリプトを入力するとグラフが出力される。編集中にControl + Shift + Enterするとスクリプトが実行されてグラフが更新される。プレビューにスクリプトを出したくない(出力グラフのみ表示)ときは、オプションにhide=trueを追加する。

matplotlibを使う場合には

```python {cmd=true matplotlib=true}
import matplotlib.pyplot as plt
plt.plot([1,2,3, 4])
plt.show() # show figure   
```

のように書く。

あとはPDFなりhtmlなりで書き出してやればよい。例えばこんな感じのが、たった数分で書けてしまう。後から修正も非常に簡単。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
test.png

まとめ

文書、数式、グラフがMarkdownファイル内で完結するので、ちょっとした資料やレポート作成に便利。後になってプロットを再利用したいときに、グラフの元ファイルが行方不明ということにもならない。A4用紙へのプリントアウトを想定する場合は、少しCSSを調整した方が見栄えがよいと思う。

matplotlibでlatex表記を使うとレイアウトが崩れることがあった。原因は調査中。

latexエラーの回避や、印刷向けCSSなどの情報があればぜひコメントください。

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