はじめに
田舎で社内SEをしているあたなと申します。
タイトルにもありますが、社内SEという職種を1年ほど体験して感じたことをまとめたいと思います。社内SEに転職しようか迷っている人やどんな職種か気になっている人の助けになれば幸いです。
企業の概要は下記になります。
・田舎の中小企業
・社内システムがなく、Excelで全てを管理
・この度新しく情シス部門を設立
※この記事は私が体験したことが主な内容となっておりますので、
社内SEすべてに当てはまるものではないことをご了承ください。
よかったこと
●ITに関する全般的な知識が身につく
Windowsの設定やインフラ面、時にはハードの分解などの幅広いITに関する知識をつけることが出来ます。一般的に言われるPCに詳しい人になれます。
●コミュニケーション能力が身につく
社内の人はもちろん、多くのベンダー様と関わる機会が増えたことによってコミュニケーション能力が身につきました。
会議が多かったことで自分から積極的に発言することの大切さも学びました。
声のデカい人は強い
●上流工程に携われる機会がある
社内で新しくソフト等を導入する際に上流工程を経験することが出来ます。
社内の関連する部署の方に現状を聞き、システムに起こす際の要件定義、基本設計などを経験できます。
また議事録作成などの書類作成スキルも上がります。
●ヘルプデスク能力が身につく
トラブルに際し、迅速に解決に導く問題解決能力が上がりました。
PCがフリーズする、ソフトの使い方がわからない、WordやExcelがわからないといった多岐にわたる質問がきます。
それぞれが独自に設定を施しているPCに対して、適切に対処する必要があります。
Office関連のスキルもここで伸びました。
悪かったこと
●肩身が狭い
直接的に企業に利益を出して貢献しない間接部門なので、何かと肩身を狭い思いをします。
●開発スキルが下がる
プログラミングをしない人にとっては関係ないかもしれませんが、基本的にシステム開発はベンダーに依頼する形をとるため、自分から進んで学習しない限りプログラミングスキルや開発スキルは下がります。
●システムトラブルにてパワハラを受ける可能性がある
PCが遅い、サーバにアクセスできない、メールが届かない等の機械に関わるトラブルは全て情シスの責任になるのでトラブルが頻発すると大声で怒鳴る人も出てきます。
経験談ですが、社内で使用している複合機が頻繁に紙詰まりやしわが発生した時は、社内のど真ん中で「どうしてくれんねんこれぇ」「仕事ならんぞぉ」などの叱責を大声で受けました。
→ストレス耐性が上がったので結果としてアドとなりました。
さいごに
これからIT化を進めていくという段階にて入社したので、他企業では経験できない業務が多くありました。またプログラミングの経験しなかった自分にとってPCに詳しい人になれたことが嬉しかったです。
エンジニアというより会社員、サラリーマンという響きが似合う職種なので、専門性が低くなることだけが唯一のデメリットかなと感じました。
メリット、デメリットは人それぞれだと思いますが、この記事が情シス未経験の参考になれば幸いです。