初めに

以前、TavernでStageごとの設定を使い分ける方法のような記事を書きましたが、今はより使い勝手が良さそうな方法で行っていますので、紹介します

結論

runを使っています
以前検討しましたが、パス区切りを/ではなく.で行っていたため、エラーになっていました

ディレクトリ構成

現在のところ下のような構造で運用しています
(まだ開発段階ですのでdev関連のみとなります)

tests
├── __init__.py
├── helper
│   ├── dev_data.py
│   ├── utility.py
│   └── validation.py
├── test_XXXX_api.tavern.yaml
└── test_XXXX_api_dev.py

実行方法

下のようにpythonスクリプトを実行します

python3 tests/test_XXXX_api_dev.py dev

testファイルの内容

test_XXXX_api_dev.pyは下のようになりました
パラメータで読み込むデータ定義ファイルを切り分けています
テスト結果の判定処理でも使うため、パラメータもextra_cfgに含めています
runのパラメータについては、上記のマニュアルページにも記載されていますが、githubのソースファイルが参考になりました

test_XXXX_api_dev.py

from tavern.core import run
import sys

stage = sys.argv[1]
tavern_file = "tests/test_XXXX_api.tavern.yaml"
if stage == "dev":
    import helper.dev_data as data
elif stage == "stg":
    pass
elif stage == "prd":
    pass
else:
    ValueError(f"Invalid stage: {stage}")

extra_cfg = {
    "variables": {
        "xxxx": data.xxxx,
        "yyyy": data.yyyy,
        "zzzz": data.zzzz,
        "stage": stage,
    }
}
success = run(tavern_file,
              tavern_global_cfg=extra_cfg,
              tavern_strict=False,
              pytest_args=["-s"])

他のファイルの内容

蛇足ですが、dev_data.pyも

dev_data.py

xxxx = "XXXXX"
yyyy = "YYYY"
zzzz = "ZZZZ"

validation.pyの一部

validation.py

def response(response, stage: str):
    if stage == "dev":
        import tests.helper.dev_data as base

もう少しリファクタリングできないかな...

テストデータを変更する際には、dev_data.pyとtest_XXXX_api_dev.pyの両方を触ることになりますが、
test_XXXX_api_dev.pyにテストデータも集約すると、validation.pyからtest_XXXX_api_dev.pyの参照が循環参照でエラーになったため、断念しました

終わりに

TavernでStageごとの設定を使い分ける方法だと、shellファイルの中で何をやっているのか分からないため、一抹の不安がありましたが、この方法だとデータの定義、テストの実行、テストそのものとそれぞれのファイルの役割が明示的になり、テストのメンテナンス性とテストの実行の敷居が下がり、継続的なテストファイルのメンテナンスに繋げられそうです

同じ悩みを持つ何方かのお役に立つと嬉しく思います