はじめに
実務で、GA4のイベントパラメータ名に「-
」(ハイフン)を利用したところ
思わぬ落とし穴があったため、その内容を共有することにします。
※ユーザープロパティ名も同様です。
結論
以下の通り、GA4プロパティ上でイベントパラメータ名をカスタムディメンション登録する際に「-
」(ハイフン)は利用できないため、「_
」(アンダースコア)を利用する(スネークケースで命名する)ことをおすすめします。
GA4のデフォルトで送信されるイベントパラメータ名を確認すると、命名がスネークケースのものが散見されるため、暗黙的にスネークケースの利用が推奨されているのかもしれません。(※あくまで私の推測となります。)
補足となりますが、イベント名に関する命名規則はアナリティクスヘルプに記載があり、英数字と「_
」(アンダースコア)のみ使用可能とのことでした。
落とし穴
前提として、対象サイトではGA4のログ送信にGoogle Tag Managerを利用してGA4イベントタグを配信していました。
GTMのGA4イベントタグのイベントパラメータ設定には、問題なく「-
」(ハイフン)が利用できるのですが、GA4プロパティ側のカスタムディメンション登録には利用できませんでした。(落とし穴)
実際に、GTMのGA4イベントタグのイベントパラメータ名の設定には以下のような形で「-
」(ハイフン)が利用できていました。
おまけ
試しに、Google ChromeのDeveloper ToolのNetworkパネルでGA4ログの疎通を確認したところ、「-
」(ハイフン)ありで問題なく送信されていました。(ただ、GA4プロパティ側でカスタムディメンション登録できません。)
BigQueryのGA4テーブルにも「-
」(ハイフン)ありで送信されています。
最後に
今回、GA4のイベントパラメータ名/ユーザープロパティ名に、「-
」(ハイフン)が含まれているとGA4プロパティ側でカスタムディメンション登録できない事象に遭遇しました。
そのため、今後の命名は「_
」(アンダースコア)を利用し、スネークケースで命名した方がよさそうです。
ただ、「-
」(ハイフン)が含まれている場合でも、BigQueryでは問題なくデータを扱えるようでした。
日頃GA4やGTMを利用していますが、まだまだ把握できていない仕様があると感じました。本記事がどなたかの一助となれば、幸いです。