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Rails on DockerをHerokuでDeployするまで

Last updated at Posted at 2019-09-16

はじめに

Rails on DockerのアプリケーションをHerokuにデプロイするメモ。

前提

docker-compose.ymlの中身は以下の通り。ローカルではappとdbの2つのコンテナを作って開発してました。

docker-compose.yml
version: "3"

services:
  db:
    container_name: sample_db
    image: postgres:11.5-alpine
    volumes:
      - ./tmp/db:/var/lib/postgresql/data
  
  app:
    container_name: sample_app
    build: .
    volumes:
      - .:/app
    depends_on:
      - db
    ports:
      - 3000:3000

Rails用のappサービスとPostgreSQLをDBとして使うためのdbサービスを定義している。
Herokuでこの2つのコンテナを稼働させようと思ったけど、Herokuの制約でvolumeは使用できない(Herokuのfilesystemは一時領域)のでPostgreSQLはHerokuのadd-onsのものを利用する。
つまり、appサービスで定義しているコンテナをHerokuで起動させ、add-onsのPostgreSQLと接続されることでデプロイが完了する。今回のアプリケーションではDockerfileはappサービス側分しかないので、Herokuがいい感じにコンテナの管理もしてくれる。

また、Herokuのアカウント登録は完了している前提で書きます。
macでbrewコマンドが使えることも。

手順

  1. herokuコマンドのインストール
  2. heroku-cliにログイン
  3. Container Registryにログイン
  4. Herokuでアプリを新規作成
  5. Container Registryにdocker imageをpush
  6. Heroku add-onsのpostgresqlを作成
  7. webプロセスタイプをリリース
  8. DB migration
  9. 動作確認

herokuコマンドのインストール

詳細は公式サイトから。「The Heroku CLI | Heroku Dev Center

macの場合は

$ brew tap heroku/brew && brew install heroku

でインストールできます。

heroku-cliにログイン

以下のコマンドからHerokuにログインします。

$ heroku login

Logging in... done
Logged in as xxxxxxxxxx@sample.com

ブラウザに遷移するのでログインすればそのアカウントでheroku-cliを使えるようになります。

Container Registryにログイン

Container RegistryはHerokuでDockerイメージをデプロイするためのサービスです。まずはContainer Registryにログインします。

$ heroku container:login

Login Succeeded

Herokuでアプリを新規作成

heroku-cliからアプリを新規作成します。$ heroku create [app name]でアプリ名を指定するとそのアプリ名で作成されます(下記の例は"sample-app"というアプリ名にした場合)。アプリ名を指定しない場合はHerokuが適当につけてくれます。

$ heroku create sample-app

Creating ⬢ sample-app... done
https://sample-app.herokuapp.com/ | https://git.heroku.com/sample-app.git

Container Registryにdocker imageをpush

ローカルで作成したdocker imageをHerokuのContainer Registryにpushします。$ heroku container:push [process type]でpushできます。

$ heroku container:push web

process type(プロセスタイプ)はHerokuの中のアプリケーションの区切りみたいなものです。web process typeは予約語みたいなものでwebサーバーとして起動させるやつに割り振らねばなりません。

プロセスタイプの理解が弱くて、appを指定していてハマってました...
参考)Heroku Dynos - 設定 | Heroku

Heroku add-onsのpostgresqlを作成

前提で述べた通り、Herokuではvolumeを使えないのでadd-onsのpostgresqlをDBとして使うことが推奨されています。postgresql add-onsの詳細は「Heroku Postgres - Add-ons - Heroku Elements」に載っていますが、今回は無料のHobby Devを利用します。

$ heroku addons:create heroku-postgresql:hobby-dev

webプロセスタイプをリリース

5でpushしたwebプロセスタイプをdynoでリリースしてきます。

$ heroku container:release web

DB migration

通常のrailsアプリケーションと同様、db:migrateを事前に実行します。db:createはすでにされているらしい(addons:createの時点かな)。今回はseed_fuを使って初期データを投入したいのでそれも実施します。

$ heroku run rails db:migrate
$ heroku run rails db:seed_fu #seed_fuを使っている場合のみ

assets:precompile

production環境の場合、assetのプリコンパイルが必要です。

$ heroku run rails assets:precompile

これでアセットのプリコンパイルも完了。

動作確認

ここまででデプロイ完了です。動作確認してみます。

$ heroku open

ブラウザでアプリが見れたら成功です。
サンプルの成果はこちら --> hiradumi

Appendix

上記の手順だとRAILS_ENV=developmentでアプリが立ち上がっている状態です。
productionで立ち上げるためには

$ heroku config:add RAILS_ENV=production

で環境変数をセットします。
また、assets:precompileらへんのエラーが出てアプリが立ち上がらなくなったりした場合は、「Herokuで "is not present in the asset pipeline." が出るときの応急処置 - コネクト」などを参考にして応急処置を。

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