LoginSignup
7
3

More than 5 years have passed since last update.

Seeed Fusion PCBAへの発注までの流れ

Last updated at Posted at 2017-05-03

はじめに

mac版AUTODESK EAGLE (V8.1.1) で基板設計をした後に、Seeed studioのFusion PCBAサービスに発注するまでの流れのメモ。

注) この記事はAUTODESK EAGLE V8.1.1における動作です。(2017/5/3)

ガーバーデータの書き出し

ガーバーに書き出す前にボード図のデザインルールチェックを行います。Seeed Fusion PCB/PCBAのDRUファイルはここ( http://support.seeedstudio.com/knowledgebase/articles/422482-fusion-pcb-pcba-order-submission-guidelines ) からダウンロードできます。

DRC(ないしERC)に問題が無ければガーバーデータを書き出す。EAGLEのCAMディレクトリに、同じくこちら( http://support.seeedstudio.com/knowledgebase/articles/422482-fusion-pcb-pcba-order-submission-guidelines )からダウンロードできるCAMファイル(今回は2層基板なので2-layer-boardの方。)を移し、

スクリーンショット 2017-05-03 20.32.18.png

EAGLE上で実行します。

スクリーンショット 2017-05-03 20.38.04.png

File>Open>Boardで該当のボードデータを読み込んでProcess jobを押す。するとEagleのプロジェクトデータの中にガーバーデータが出力されています。

今回Seeedにアップロードするのはこれら。

スクリーンショット 2017-05-03 20.40.31.png

2層基板なら8個のファイルになる。まとめてzipかrarに圧縮しておきます。

EAGLEからBOMを出力する

EAGLEのSchematic画面で、 run bom.ulp と打ち込みEnterを押します。

スクリーンショット 2017-05-03 17.28.31.png

以下の画面が表示されるので、Output FormatをCSVにしてSave.

スクリーンショット 2017-05-03 17.28.40.png

この時出力したExcelを開いた際に、以下の画面のようにセル毎に項目が入らなかった。(Excel for Macのバージョンは15.32)

スクリーンショット 2017-05-03 17.29.19.png

ので、一旦標準でMacに入っていたNumbersで開くと正しく表示された。

スクリーンショット 2017-05-03 17.30.01.png

ここで再度CSVで書き出してからExcelで開くと正しく表示された。

スクリーンショット 2017-05-03 17.30.25.png

BOM情報の補填

Fusion PCBAで必要とされる情報は、
1.Part/Designator
2.Manufacture Part Number/Seeed SKU
3.Quantity

よって、CSVファイル内の、Parts,Descriptionが必要となる。しかし、同じ素子は同じ列に表記しなければいけないので、これから手作業で同じ素子を探して行かなければならない。なのでわかりやすくするためにValueとDeviceの列も残してそれ以外を削除する。

スクリーンショット 2017-05-03 17.30.47.png

SeeedのOpen Parts Libraryを使っているのなら基本的にはDescriptionsの中にSKUは入っているが、見当たらない、入っていない、Seeedが取り扱わなくなったなどあれば、ここ( https://www.seeedstudio.com/opl.html )などを参照して補填する。

どこに使っている素子がわからなくなったり、確認したくなった場合は、EAGLE上のSchematic画面でパーツのプロパティを見れば参照できる。

スクリーンショット 2017-05-03 20.11.02.png
スクリーンショット 2017-05-03 20.11.08.png

今回は完全にSeeed OPLのみで回路を構成することができなかったため、Digikeyの素子を使うことにした。自分の場合DCDCコンバータ回路のDCDCモジュールと、出力部のインダクタが無かったのでDigikeyでパーツを見繕った。

Digikeyの素子を指定する場合は、上記のManufacture Part Number/Seeed SKUの列に、該当する素子のManufacturer Part Numberを記入する。Digi-key Part Numberでは無いことに注意。

スクリーンショット 2017-05-03 20.22.41.png

全ての項目を埋めたら、Part/Designator, Manufacture Part Number/Seeed SKU, Quantity 以外の列を削除し保存する。このとき名前を付けてCSVで~_submitなどとしておくと便利。

スクリーンショット 2017-05-03 20.26.59.png

Fusion PCBAへの発注

ここまでで作成したガーバーのzip/rarとcsvファイルをアップロードします。

ガーバーに関しては、アップロードする前にガーバービューワーで確認する〜といった事もよく言われていますが、Seeedのオンラインガーバービューワーがそこそこ見やすいのでいつもそこで済ませています。そこでの確認で間違いが発見されれば再度データを修正、出力してアップロードし直します。

BOMをアップロードすると、そこに記載されたパーツの在庫があるか、全てSeeed側で認識できるかが表示されます。digikeyのパーツなどは良くBackorderになるのですが、今回、それで10分程待っていたらすぐに在庫が確保されて注文可能になりました。

後は手順に沿って発注するだけです。EAGLEで、Macを使用して、Seeed Fusion PCBAへの発注ということで、半分以上個人のメモ書きになりましたが、もし参考になる人がいれば幸いです。

7
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
3