0. はじめに
ノートPCが寿命を迎えていたので、せっかくの機会と思い自作PCを組むことにしました。
ほとんど初心者(GPUの差し替え程度しか経験なし)である私が、パーツの調査から組み立てまでを行った際の手順や躓いた点をまとめました。ご参考になれば幸いです。
1. PCパーツ構成の調査
ゲームだけでなく、機械学習もある程度不自由なく回せる程度のGPUが欲しかったので、RTX 4070 (12GB) を軸に最適なパーツ構成を調査しました。
特に、以下2つの記事が非常に参考になりました。
GPUがかなり高額なので、CPUはRTX 4070の性能を活かせる範囲で最もコスパの良いRyzen7 5700Xに決定。その他のパーツは上のBTOパソコンの構成を参考にコスパの良いパーツを選定しました。
以下の点には注意します。
- マザーボードの大きさ (Micro-ATX, ATX等) によって対応するPCケースを選ぶ
- CPUクーラーはマザーボードのソケット (Socket AM4等) に対応したものを選ぶ
- SSD / WiFi 6E LANカードがマザーボードのスロットに差し込めるかを確認(M.2 SSDとは何かを分かりやすく徹底解説!)
- 電源容量は最大消費電力と見合っているかを確認 (電源容量計算機)
また、ゲームや写真・動画等を大量に保存してもストレスがないように、SSDには容量2TBのものを選定しました。
2. 購入したPCパーツ・周辺機器
最終的に購入したパーツとその詳細を表にまとめました。価格.comを参考に、価格と信頼度とのバランスで購入先を決めました。購入先はできるだけまとめると、組み立て時の待ち時間が減ります。
No. | パーツ名 | 詳細 | 購入先 | 金額 |
---|---|---|---|---|
1 | メモリ | DDR4 16GB x 2 | ドスパラ | 10,280 |
2 | CPU | AMD Ryzen 7 5700X BOX | ドスパラ | 25,480 |
3 | GPU | GeForce RTX 4070 (12GB) | ドスパラ | 85,800 |
4 | マザーボード | ASRock B550M Pro4 | ツクモ | 14,580 |
5 | SSD | M.2 2280 (2TB) | ドスパラ | 11,280 |
6 | CPUクーラー | DEEPCOOL AK400 | ドスパラ | 2,961 |
7 | PCケース | DEEPCOOL CC560 | ドスパラ | 6,980 |
8 | 電源 | 玄人志向 750W | Amazon | 8,853 |
9 | OSライレンス | Windows 11 HOME | ドスパラ | 15,280 |
10 | WiFi 6E LANカード | OKN AX210 | Amazon | 3,210 |
計 | - | - | - | 184,704 |
その他にも周辺機器として、
- モニター(VESA対応、144FPS以上)
- モニターアーム
- ゲーミングマウス(ボタン数6、USBワイヤレス)
- 有線キーボード(茶軸)
を揃えました。
3. 組み立て
3-1. 手順(ざっくり)
基本的にはマザーボードの説明書を読んで組み立てます。
- マザーボードに、CPU・CPUクーラー・SSD・メモリ(・WiFiカード)をつける
- PCケースにマザーボードを設置し、PCケースのケーブルを接続する
- PCケースに電源を設置し、マザーボードにケーブルを接続する
- GPUをマザーボード・PCケースにはめ込み、電源ケーブルを接続する
- WindowsのUSBを接続して起動
- NVIDIA Driver をダウンロード
3-2. 躓いたところ
- PCケースの説明書が電源スペースに隠されていた
- 配線方法
- 10-1ピンの付け方
-
GND・プラスの見分け方
- △がついているほうがプラス
- 電源ケーブルの種類と接続方法
- モニターの接続先: RyzenのGシリーズ以外ではGPU機能がないため、マザーボードにHDMI等を繋いでも画面が映らない → グラフィックボードに直接接続する
-
【盲点】BIOS起動時に有線 (USB) キーボードでのキー操作が必要(筆者はワイヤレスキーボードしか持っておらず詰んだ)
- WiFiの接続機器を取り付けていない場合、bluetooth機器もつなぐことができない(ノートPC+Bluetoothキーボードの構成になれていると意外と困る)
- 一般的に、USBレシーバーを使用するワイヤレスキーボードでは接続できるようだが、失敗している人も散見される(有線接続が確実)
- 有線LANがないとインターネット接続ができず詰む
- マザーボードに直接接続可能なWiFiカードを用意しておくと良い(ただし空いているスロットの型を確認)
-
Boot Deviceの選択画面ではUEFIを選ぶ
- UEFI: KDI-MSFTWindows 10 PMAP, Partition 1
- NVME: ADATA LEGEND 800
- USB: KDI-MSFTWindows 10 PMAP
#これを選択するとインストールに失敗した(原因不明)
4. 最後に
過去の記事等を参考に、初心者でもPCを組み立てて動かすところまでできました。自作PCを組んでみることで、構成パーツの種類や規格についても詳しくなりますし、BTOパソコンよりも安くハイスペックなPCを手に入れることができます。
使用感等については、また別の記事でまとめたいと思います。