こんにちは、Qiita初投稿です。
色々あって昨年末に4年間勤めていた外資系のゲーム会社でのプロデューサー業を辞めてエンジニアに戻りました。
前職ではエンジニアではなく、翻訳やアカウントマネージメント系の仕事などをやっていました。
エンジニアブログを書く前に、今回は元エンジニアが4年間経ってエンジニアに戻って世界が一変していた、浦島太郎のような話をしたいと思います。
経歴:
2011年: 大手企業に新卒でエンジニア就職
秋入社というのもありまさかの新卒唯一の日本人、まわりは中国人とインド人ばっかり。入社一日目でエンジニア職人気なさすぎオワタと思う。まわりのエンジニアが毎月行われれていた深夜作業に駆り出されていくのを怯える毎日(結局一度もその作業をすることはなかったが)
2013年: ベンチャー企業へ転職
前職ではテスト業務しか触れず、いつの間にかポジションもQAエンジニアになってしまったのでエンジニアらしいことがしたいと一念発起して、当時黎明期だったモバイルアプリ業界へ転職。たまたま入社直後にアプリがヒットし、会社が急成長。カスタマーサポート担当→QAエンジニア→サーバーエンジニアと役割を変え、気づいたらエンジニアリードになっていった。
2015年: 外資系ゲーム会社へ転職
ヘッドハンティングで当時日本サーバーを建てようとしていた世界的人気のゲームを運営する会社へ入社。エンジニアではなく語学力+QA経験でLocalization QAを任される。そのうち、「君これもできるよね?」というノリでユーザーコミュニケーション担当をやっていたら、そちらが本業になりLocalizationチームから外れてMarketingチームへ異動。Abemaでテレビ番組のプロデューサーをやっていたら、半年で今度は当時のesports担当が外れたので急遽、責任者に就任。
2019年: 現在の会社へ
前職を8月末に辞表を出し11月末に退社(理由は色々あったので割愛)。就職先を決めていなかったので、「いい機会だし色んな業界の話を聞いてみよう」と多くの会社に面接に行っていたら現在の社長と意気投合、はれて4年ぶりにエンジニアに復職。
エンジニアに戻ってきて
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。まず転職時の感想ですが。
エンジニア職が好待遇に
昔はエンジニア職といえば3K(Kitsui, Kitanai, Kaerenai)のイメージが強かったです。実際「え、エンジニアなんてやってるんですか?」と大学時代の知り合いに言われたぐらいで、エンジニアなんてさっさとやめてマネージメントに入るのが勝ち組なんて影では言われていました。
正直直近の転職活動の時も、最初は「エンジニア戻るのはないなー」と思って、それでも経歴上エージェントから話が来るので渋々話を聞きにいっていたのですが。
…あれ?エンジニア職の待遇変わってね?
聞くと、今IT系エンジニアの求人倍率は10倍なんですね。昔は「私の代わりはいくらでもいるもの」という感じだったのですが、みんなどこへ行ってしまったのか…当然ながら給与も想像より上、同じように応募した翻訳やプロデューサー業よりも上でした。
技術の進歩
エンジニアに4年ぶりに戻るとあって、有給消化中はほぼ毎日10時間ぐらい今の技術を勉強に費やしていました。
完全にキャッチアップとはまだまだ遠いですが、思ったことを簡単に書くと、
サーバーインフラ構築が簡単に
本当にこれ、当時(2013年ぐらい)だとAWSのEC2とS3とCloudFront使ってサーバーエンジニアが汗と涙で毎回デプロイしてたのに、DockerとEBS組み合わせたら何も考えずにサーバーが建てられる、しかもコンテナモデルだからデプロイが速い速い。あとサーバーレスアーキテクチャを使ったマイクロサービスとか、昔だったらEC2の別サーバーでバッチ処理させるしかなかったのに、凄い(求: 語彙力)
Javascriptって便利じゃない?
昔のJavascriptには何度泣かされたことか。しかしいざ、Vue.js触ってみて思ったのが「これ以外の言語で非同期処理って書けるの?」とまで思わされてしまうほど、Javascriptが使える言語になっていたのに驚き。でも言語仕様はやっぱり好きじゃない
Pythonが主流言語に
これが地味に一番嬉しい。大学で時代を先取りしすぎた教授たちに「明日から課題はPythonで提出して」(当時はJavaで提出していた)と言われかれこれ10年以上Pythonを使っているのに、日本でPythonを使うのはスクリプト処理の時ぐらい。サーバーはRuby on Railsだったのも今は昔、若手のエンジニアから「RoR使ってるのは30代後半のおっさん」と言われ軽くショックを受けました。…ええそのせいもあって、弊社はDjangoでサーバー書いてます。
最後に
ここまでつらつらと書きました。エンジニアに戻ってまだ日も浅いのでまだまだわからないことが多いのですが、4年ぶりに戻ってきて思っていることは
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エンジニアは雇うから、育てる職種に
エンジニアの待遇が良くなったという反面、優秀なエンジニアを採用するというのが本当に難しい時代になったと思います。反面、今までのような技術的なハードルは下がってきているので、きっちりと育てることのできるエンジニアをいかに採用し戦力としていくことが重要に思えます。 -
エンジニアマーケットのグローバル化
Pythonなどの言語が主流言語として台頭してくる中で、多くのドキュメントなどのリソースは英語で書かれており、海外には多くのコミュニティも存在します。そのため、日本語だけだと最先端の技術を取り込んでいくための情報量に限りがあります。10年ぐらい前からも言われていることですが、エンジニアとして今優先すべきは英語での語学力だと思っています。合わせて、採用も日本人だけでなく海外の技術者を取り込んでいくことが重要なファクターとなると考えています。
2をふまえて、今の会社でのエンジニア採用は「英語のみ可」に入社後に変更し、社内での英語の義務化を導入するか目下検討しています。1は会社のフェーズとして育てられる環境がないのでまだできていませんが、組織が安定してき次第取り掛かりたいと思っています。
ではでは