きっかけ
最近pi4が日本発売されたのをきっかけにネット上を検索していると不思議なことに気が付きました。「ラズパイ インストール」などで検索しているとヒットした上位サイトの多くが「無意味なフォーマット」をする手順になっているのです。
Qiita内の記事にも「無意味なフォーマット」をしているものがあります。
なにが無意味なのか?
公式OSのRaspbianのインストールには2つの方法が有ります。
1. インストーラの「Noobs」を使う。
2. Raspbian のディスクイメージを直接sdカードに書き込む。
1のNOOBSを使う場合にはSDカードがfat16またはfat32でフォーマットされている必要があります。普通購入時にfat32でフォーマットされているので再フォーマットの必要はありません。64GB以上の場合には購入時にexFATになっているのでfat32で再フォーマットすることが必要になります。
さて、2のRaspbianのディスクイメージをSDカードに書き込む場合にフォーマットは必要でしょうか?
「もちろん必要ありません」
なぜならばディスクイメージにはパーティションやフォーマット、ラベルなどの情報をすべてが含まれているからです。つまりSDカードがどんなフォーマットになっていても(フォーマットされていなくても)関係なくディスクイメージどおりのパーティション、フォーマットになるのです。
公式サイト(英文)はどうなっているか
https://www.raspberrypi.org/documentation/installation/installing-images/README.md
もちろんSDカードをフォーマットする手順はどこにもありません。
結論
RaspbianをNOOBSを使わずにディスクイメージからインストールする場合にはSDカードを予めフォーマットする必要はありません。balenaEtcherやWin32DiskImagerを使って直接イメージを書き込みましょう。
蛇足
私も公式サイトが英語の場合にはつい日本語情報だけ見てしまいます。ラズパイ初心者が初めてインストールする場合ならなおさらです。今回の例は無駄な手順というだけで大きな害はないのですが、間違った情報があちこちに引用されて誤りが再生産されてしまうこともあるので気をつけましょう。