はじめに
平成29年中学校学習指導要領解説 技術・家庭編 P.57には「気温や湿度の計測結果に基づき,灌水などの管理作業を自動的に行う栽培ロボット」が登場します。
という事で、micro:bitの無線機能を使い、複数のmicro:bitでIoT風に組んでみました。
インターネットは使っていないのであくまでも風になります。
ただ、実際の学校現場はかなりネットワーク環境が悪く、授業としてはBluetoothの方がスムーズに授業ができそうに思います。
システム構成
用意するもの
- micro:bit +電池ボックス+電池 3セット
- 釘2本(紙ヤスリ等で表面のコーティングを削った物)
- ワニ口クリップケーブル4本
- 灯油電動ポンプ(自動停止機能の無い物)+電池
- プログラム制御スイッチ(TFabWorks TFW-SW2)
- フィルムターミナル(TFabWorks TFW-FT2)
- (記録を取る場合)Windows10 makecodeアプリ
センサー用micro:bit「センサー1」
センサー用micro:bitは、だたひたすら水分量を司令塔に無線で
送り続けます。
ちゃんとした水分センサーを使ってもいいのですが、とりあえず机上実験なので、釘をP0と3Vに接続して行いました。水分が多い時はアナログ値が1023に近づき、乾いている時は200に近づきます。
https://makecode.microbit.org/_TvtJY4WyUcHs
司令塔
センサー1から受け取った値を監視し水分量が500を超えたらポンプに1を送り、それ以外は0を送ります。
https://makecode.microbit.org/_bRX97oAP8REW
ポンプ用micro:bit「ポンプ1」
ポンプ1宛に無線をうけとったら命令の値をデジタルで書き込むをつかってP1に出力します。1が書き込まれると、プログラム制御スイッチが動作し、フィルムターミナルで断線させていた回路が繋がり、ポンプが動き始め散水が行われます。
https://makecode.microbit.org/_WPmU9mf3vCyy
完成動画
作ってみて
誤動作も無く動きました。
机上で行うのであれば、これで大丈夫だと思いますが、ガチで屋外で灌水するようにするためには、多くのハードルがあると思います。