はじめに
先日のMaker Faire Kyoto 2020 onlineのパネルディスカッション「COVID-19以降の世界にメイカーが貢献できること」の中で紹介されていたMLX90614による非接触体温計がどの程度使えるのか、試しに作ってみました。
- 参考資料:https://github.com/clab-cetm/DIY-Thermometer-Using-Microbit
- MLX90614 Datasheet : https://www.sparkfun.com/datasheets/Sensors/Temperature/SEN-09570-datasheet-3901090614M005.pdf
用意する物
- micro:bit 本体 1つ
- MLX90614 1つ (aitendoで1,950円)
- micro:bit ブレイクアウトボード 1つ
- ジャンパーピン(メス・メス) 4本
配線
これだけで済むとは素敵過ぎです。
ボディ
プログラムの前準備
MakeCodeでMLX90614を使うためには、事前に機能拡張を読み込む必要があります。
- MakeCodeで新しいプロジェクトを開きます。
- MLX90614用機能拡張読み込みます。
- 右上の歯車をクリックし機能拡張を選択します。
- 検索窓にMLX90614用拡張ブロックのURL https://github.com/DoraLC/pxt-MLX90614 を入力し検索します。
- 現れる MLX90614の機能拡張をクリックします。
- MakeCodeのツールボックスに「MLX90614」というツールボックスが追加されればOKです。
センサーの値の確認
まずは、どんな反応をするセンサーなのか見てみます。(以下Chromeブラウザ前提)
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MakeCodeのWebUSB接続を行います。
- 右上の歯車をクリックし「デバイスに接続する」を選択します。
- ダイアログの説明に従い接続を行います。(詳しくはこちら )
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しばらくすると「コンソール表示 デバイス」というボタンが表示されるので、クリックするとリアルタイムにグラフが描画されます。
-
体の様々な部位に触らないようにあてて、センサーのレスポンスをみてみます
個人的な感想としては、仮に通常の体温計と正確にオフセットをとったとしても、あて方一つで大きく温度が変わってしまうため、測定者の熟練(?)が必要な感じがしました。
そこで、ちゃんとした体温計を作るというより、熱がありそうかチェックする道具を作ってみる事にしました。
熱がありそうかチェッカー
仕様
- 平熱の人を基準として、+1度未満か以上かを簡易チェックするための道具です
- Aボタン:基準体温セット
- 平熱の人のおでこにあててボタンを押します
- 基準体温がセットされると◇が表示されます。
- Bボタン:熱がありそうかチェック
- 測定したい人のおでこにあてて、ボタンを押します
- 基準体温+1より低い場合:□が表示
- 基準対応+1より高い場合:×が表示
プログラム
https://makecode.microbit.org/_4baCXrExRDc3
結果
発熱中の人がいなかったので、たまたま居合わせた低体温の人を基準にしたら、見事、他の人はみんな×になりました(それじゃダメか)