これまでの状況
これまでmicro:bitの javascriptブロックエディター(以下makecode)用パッケージを作ろうとすると、nodeの環境設定でハマったり、bumpしてもすぐに反映されなかったりと、やる気を削がれる事が多い状況でした。
GitHub package authoring
2018年9月9日現在、まだリリースされていませんが、まもなくmakecodeがリニューアルします。
これに合わせて、ブラウザだけでパッケージを作る事が出来るGitHub package authoring
がリリースされます。
サンプルとして何もしない「コメントブロック」を作ってみる
makecodeには元々コメント機能があります。従来はコメントを表示しっぱなしに出来なかったのですが、v1-betaからは、表示しっぱなしに出来るようになりオーっと思ったのですが、まだツッコミどころは一杯ありそうです。
そこで、GitHub package authoringを使ってサンプルとして「一切なにもしないコメントが書けるブロック」を作ってみます。ちなみに、新しいmakecodeでは、パッケージと言わず拡張と呼ぶようになるようです。(以下、拡張)
手順
makecodeとGitHubを接続
GitHubのアカウントを持っている事を前提として書きます。
- GitHubにログインしておきます
- https://makecode.microbit.org/beta にアクセスして新しいプロジェクトを作成します(v1リリース後は/betaは不要になります)
- 右上の歯車マークをクリックし「拡張」(従来のパッケージ)をクリックします
- 画面下の「Login to GitHub」をクリックします。
- 認証トークンを貼り付ける画面になります
- GitHub token generation pageのリンクをクリックしrepoへのアクセス権限を与え、Generate token をクリックします。
- 生成したトークンをコピーして 5の画面に貼り付ければ接続完了です
新規拡張環境を生成
- 上部のホーム(従来のプロジェクト)をクリック
- 右の方にある「読み込む」をクリック
- 「Your GitHub Repo... 」をクリック
- 一番上の「Create new...」をクリック
- 「Create HitHub repo」でレポジトリ名と説明を入力し「つづける」をクリック
- 従来のpxt init を実行した際と同じ構造が自動的につくられmain.tsやtest.tsも用意されます
拡張を開発
開発方法は、https://makecode.com/extensions/getting-started/simple-extension あたりを参考にしてください。
1.初期パッケージにあるmain.tsとtest.tsを書き換えます
//% weight=70 icon="\uf075" color=#555555 block="コメント"
namespace comment {
//% blockId=show_strings block="コメント %v"
export function noaction(text: string): void {
}
}
// tests go here; this will not be compiled when this package is used as a library
basic.forever(() => {
comment.noaction("test")
})
2.GitHubにCommitを行いつつpxt bumpを実行します
以上で完成です。
動作確認
新しいブラウザのウインドウを開き、makecodeにアクセス(2018年9月9日現在はbetaでないと駄目)し「拡張」を見ると自分で作ったパッケージが表示されるようになります。
公開
作った拡張を人に伝える場合は、readmeを整えGitHubのURLを公開すればOKです。