QtAdventCalender7日目の記事です。
昨日はtaura_noさんの.uiファイルのレイアウトのわかりやすい説明でした。
http://taurano.hatenablog.com/entry/2015/12/06/223018
コードで書くよりお手軽だし、イベントなどのQtの仕組みとマッチしてて使いやすいですよね。
今回の私の記事ではまたQtCreatorについて書きます。
QtCreator3.5が自分の環境に合わず(なぜかカクつく)、修正が待てなかったので正式リリース前のQtCreator3.6RC1の紹介をしちゃいます。
1. 賢くなったコード解析
公式ブログ(3.6beta1の記事)によると、Clangによるコードモデルが改善されたことをメインに扱っているようです。
##用語解説
###Clangって何?
すごいコンパイラ。
詳しくは検索すると良い解説がある。
LLVMっていうものに含まれている。
最近はWindowsとも仲が良さそうで嬉しい。
###コードモデルって何?
実行のためのコンパイル結果ではなく、IDEがコードを解析するためにコンパイルしたもの。
ここが優れていると補間やリファクタリングが賢くなり、わかりやすい警告を吐くようになる。
##使い方
1.LLVMをインストールする。
ダウンロードページ
2.環境変数LLVM_INSTALL_DIR にインストール先を指定する。
3.QtCreatorでプラグインを有効にする
メニューのヘルプ>プラグインについてから確認。
変更後はQtCreatorを再起動。
##結果
こんな感じで修正提案も含めた親切な警告を出してくれるようです。
これは便利ですね!
私はQtCreatorが良く落ちるようになったので戻したけど!
先生……
2. モデルエディタ
これもプラグインなのでヘルプ>プラグインについてからModelEditorにチェックを入れてQtCreatorを再起動。
基本的な図を作るだけなら直感的で使いやすいです。
既存のコードから自動生成とかはさすがにないのかな。
今後に期待。
3. 設定ファイルを階層表示(個人的に重要)
priから別のpriをincludeすると今までフラットだったのが、ちゃんと階層になってました。
というかなんで今までできてなかったの…
4. その他
##QtQuickの何か
今のところ興味ないから読み飛ばしたけど、何か書いてあったような?
##警告やブレークポイントが見やすくなった
これは前からだったかも。
#まとめ
まとまりのない紹介になりましたが、以上がQtCreator3.6RC1使ってみつつ調べたことになります。
というか正式リリース後にちゃんとまとめるべきですよね。
AdventCalender次回はまたまたhermit4さんが頑張ってくれるそうです!
#参考
Qt Documentation 「Parsing C++ Files」
http://doc.qt.io/qtcreator/creator-clang-codemodel.html
Qt Blog 「Qt Creator and Clang」
http://blog.qt.io/blog/2011/10/19/qt-creator-and-clang/
Qt Documentation 「Modeling」
http://doc-snapshots.qt.io/qtcreator-3.6/creator-modeling.html