1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Pythonの仮引数の扱いの注意点を可視化してみた

Posted at

Pythonの仮引数の扱いの注意点

注意すべきは、仮引数のデフォルト値として、リストなどを指定した時だ。
定義する関数内でその変数に書き込みをすると、2度目以降にその影響が残る。

この動作を理解するポイントは、def文による関数定義は、perlの関数定義のような宣言文ではなく、pythonでは実行文だということだ。
実行文であるゆえに、デフォルト値の生成は、def文の実行時に行われる。関数呼び出し時にデフォルト値が生成されるわけではない。

ロジックを可視化したもの

Python Tutor code visializerで、このロジックを示す例を可視化した。
それを見るには、下記リンクをクリックして欲しい。

例にしたコードは、下記のとおり。

def func(a,b=[1]):
    c = a+b[0]
    b[0]=3
    return c

func(1)
func(1,[2,3])
func(1)

これを可視化したもので順に実行すると、以下が分かる。

  • Step 2の段階では、変数bのデフォルト値のリストが生成済みである
  • Step 3の関数呼び出し時には、変数bはその生成済みのリストを指す
  • Step 6でそのリストの中身を修正している
  • Step 9の関数呼び出し時は、変数bの値を引数で渡しているゆえ、変数bは別のリストを指す
  • Step 15の関数呼び出し時は、Step 6で修正したリストを変数bは指すので、返り値が1回目の呼び出しと異なるという状態につながる
1
0
3

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?