はじめに
何かを決めなければいけない時が人生にはあります。
- 2社から内定もらった、どちらにしよう
- emacsかvimか*
- gitかsvnか
Excelか - MySQLかPostgreSQLか
- 今日の昼は何食べる?
- グリコ, チヨコレイト, パイナツプル
(* アルファベット順)
しかし、往々にしてなかなか結論が出ないものです。
そんなときのために、人類はじゃんけんを発明しました。
じゃんけんは非暴力であり平等に複数の選択肢から1つを選ぶことができます。しかも特別な道具を必要としません。
なんと素晴らしい問題解決手段でしょうか。
チャットシステムにおけるじゃんけん
じゃんけんは極めて有能でありますが、チャット上では難しいのが現状です。
公平のため参加者が同時に手を出す必要があり、その確認ができないためです。
Slackにおけるじゃんけん
しかしながら、Slackであればじゃんけんを行うことが可能です。
もちろんappなどは使わず標準の機能で実現できます。
Slackにおける複数人でのじゃんけん
設定方法
Slackbot Responseの設定ページ(https://workspace.slack.com/customize/slackbot)で、以下のようにトリガーとレスポンスを定義します。
-
トリガー
じゃんけん
あいこで
-
レスポンス
:fist:
:v:
:raised_hand_with_fingers_splayed:
理論
参加者が じゃんけん
および あいこで
と発言することでSlackbotが出し手を選択して表示します。
出し手はランダムに選択されるため、参加者の発言タイミングが一致せずとも公平なじゃんけんが成立します。
実行例
Slackにおける一人でのじゃんけん
設定方法
前節と同様です。
理論
参加者が じゃんけん
および あいこで
と発言し同時に出し手を入力することで、Slackbotが出し手を選択して表示します。
Slackbotの出し手はランダムに選択されるため、Slackbotが後から手を出しても公平なじゃんけんが成立します。
実行例
図3. Slack上での1ユーザとSlackbotとのじゃんけん対戦例
まとめ・考察
本記事ではSlack上でじゃんけんを行う方法を示しました。
これによりSlack利用者の円滑な意思決定とじゃんけんの上達が見込まれます。
今後はじゃんけん以外のさらなる勝敗決定システムをSlack上で実現する方法を研究予定です。