VRTK (Virtual Reality Toolkit)が,Windows MRに対応したためセットアップ方法をまとめておきます.
動作を確認した環境
- Windows 10 Home バージョン1709
- Unity 2017.3.1f1
- Visual Studio Community 2017 Version 15.6.2
必要なアセット
2018/05/02現在,Windows MRに対応したバージョンのVRTKがAsset Storeで公開されていないため,
GitHubのリポジトリをClone or download
で直接ダウンロードする必要がある.
VRTK-Windows-MR-Extentionは,README.md
の'How To Use'セクションにある'releases'リンクからUnityパッケージをダウンロードする.
セットアップ方法
下準備
予め,Windows MRヘッドセットをPCで使えるようにセットアップしておく.
また,UnityとVisual Studioには,Universal Windows Platform (UWP)を開発するのに必要なパッケージをインストールしておく必要がある.
プロジェクトの作成とアセットの導入
- Unityで新規プロジェクトを作成.
- 上記リンクから必要なファイルをダウンロードする.
- VRTKリポジトリの
Assets
フォルダーの中身を,作成したプロジェクトのAssets
フォルダーにコピーする. - Unityで,VRTK-Windows-MR-ExtentionのUnityパッケージをインポートする.
プロジェクト設定
-
Build Settings
を開き,Universal Windows Platform
を選択して,Switch Platform
でプラットフォームをUWPに変更する. -
Player Settings
を開き,Other Settings
のScripting Backend
が.NET
であることを確認する. - また,
XR Settings
でVirtual Reality Supported
にチェックが入り,Virtual Reality SDKs
にWindows Mixed Reality
が入っていることを確認する.
動作確認
-
VRTK/Examples/VRTK_SDKManager_Constructor.unity
シーンを開き,再生する. - ヘッドセットで映像が見えればここまでOK.
- シーンに含まれる
[VRTK_SDKManager]
オブジェクトをコピーする. - 適当なシーンを作成してコピーしたオブジェクトをシーンに貼り付ける.
- SDKを切り替える必要がなければ,シーン中の
[VRTK_SDKManager]/SDKSetupSwitcher
を無効にする. - シーンに適当にオブジェクトを配置し,再生して,ヘッドセットで映像が見えれば完成.
その後
以降は,Oculus RiftやHTC Viveを用いたときと同様にVRTKを用いて開発できる.
VRTKを使うと,簡単に手を使ってものを掴んだり投げたり出来るので便利.具体的には,参考リンクを参照.