はじめに
Informatica Intelligent Data Management Cloud(IDMC/旧称IICS)でのちょっとしたTipsを纏めていきます。日々の活動の中で検証した結果記録であり、忘れやすい自分のためのメモですが、少しでも皆様のお役に立てればと思い公開していきます。記述方法など試行錯誤しており随時更新するかもしれません。
この記事のゴール:IDMC データ統合における IBM DB2 for i(AS/400)への接続と連携が作成出来るようになる
この記事ではIBM DB2 for i(AS/400)への接続設定とマッピング作成時の設定例をメモしています。
尚この記事の内容は、R41 で検証しています。
JDBCドライバの取得と配置
今回はJDBCを利用するためIBM様のサイトから”IBM Toolbox for Java JDBCドライバー” jt400.jar ファイルを取得し、SecureAgentの任意の場所に配置します。自分の場合以下の場所に配置しました。
C:\INFA\SA\drivers\jdbc\AS400\jt400-10.4.jar
JDBC_IC 接続の設定
コネクタは ”JDBC_IC”タイプを選択し、以下のように設定します。
見て頂ければ分かるかと思いますが以下のような値を適宜設定しました。
項目名 | 設定値 | コメント |
---|---|---|
接続名 | (任意) | IDMC CDIの接続リストで表示される名称。わかりやすく付けるのがコツです |
タイプ | JDBC_IC | 今回はJDBCを利用するのでコレ |
ランタイム環境 | 任意のSecureAgent | JDBC Jarを配置したSecureAgentを選択します |
JDBC接続URL | jdbc:as400://(AS400サーバのHost名 or IPアドレス);libraries=(デフォルトSQLスキーマ等) | JDBC接続設定URL。詳細はIBM様のサイトで確認ください |
JDBC Jarディレクトリ | Jarが配置されたフォルダのパス | フルパスではなくjarファイルが置かれたディレクトリまでを記述 |
JDBC Driver Class Name | com.ibm.as400.access.AS400JDBCDriver | 固定文字列 左の通り入力する |
スキーマ | (接続先スキーマ名) | 入力必須ではなく任意 |
ユーザ名 | (接続先ユーザ名) | 入力必須 |
パスワード | (接続先ユーザのパスワード) | 入力必須 |
マッピング作成:ソース設定
接続さえうまく出来ればあとは普通にデータを取得出来ますので特に難しい事はありません。
いつも通り、ソーストランスフォーメーションのソースプロパティの「接続」に今回作成した接続を選択し、「オブジェクト」の選択ボタンを押すと
該当のスキーマのオブジェクトが一覧できますので、取得したいオブジェクトを選択すればOK。
プレビューも出来ます。
後は適宜データ編集を行い、任意のターゲットにロードするマッピングに仕上げましょう。
今回はAS400 DB2からデータを取得し、特定の条件の場合はPostgresにロード、条件に合わない物はチェックファイルに出力する、と言うような処理を作ってみました。
以上です。何かのお役に立てば幸いです。