こちらは トレタ Advent Calendar 2018 の8日目の記事です。
QAエンジニアの坂田です。今月トレタに入社し、QAとしては3人目のメンバーになりました。
前職ではBtoBソフトウェアのQAエンジニアを6年、テクニカルサポートを4年担当していました。
サポートを含む経験を通して「QAエンジニアは広くキャリア形成する軸として結構良いんじゃないか」と思うことがあったので、今回はそれについて書いてみます。1
QAエンジニアの役割
QAと聞くと一般的に「製品の挙動をテストしてバグを出す」イメージがあると思いますが、文字通りに捉えれば「品質を保証/保障する(Quality Assurance)」というのがQAエンジニアの役割になります。
では「品質」とは何なのか。個人的には「そのモノに関わる人たちの目的・期待を満たす度合い」だと考えています。2
なので、
- 作ったモノが作り手の目論見どおり動くかどうか (システム的な観点)
- 作ったモノが使い手の目的・期待を満たすかどうか (ユーザ志向的な観点)
の両方が、QAの役割に入ってくることになります。3
QAエンジニアとソフトウェア事業
上記のようにQAという仕事を捉えると、ソフトウェア事業全体をかなり広く見渡せる職種であるように思います。
突き詰めれば事業企画・プログラマー・デザイナー・サポートなどの各専門家と連携を取りつつ、価値・制約・リスク・コストなど様々な因子との兼ね合いで品質を最適化することになるわけで、ここまで活躍すれば立派なプロダクトマネージャです。
そこまで行かないにしても、システムとユーザの両面でプロダクトに関わるので、QAには自分の興味や特性を生かせる自由度があると考えています。実際、よりシステム寄りのSET(Software Engineer in Test)という職種もメジャーになりましたし、一方でトレタではQS(Quality Support)という役割がQAと別に設けられていたりします。
QAを軸足に置きつつ段階的に経験を積み、将来的にプログラマーやカスタマーサクセスに転身してしまうのも全然ありだと思います。
QAエンジニアからキャリアを始める
自分自身の経験上、キャリアの起点としてもQAエンジニアは適しているように思います。
悪い言い方ですが、キャリアに迷いがあってもつぶしが効く職種であると言えます。また、専門能力がそれほど高くない時期から参画しやすい利点もあります。
(私も社会人になるまでIT知識皆無でした)
最初は「テスト実行」「仕様ベースのテスト設計」といったいわゆるテスター的な作業から入ると思いますが、QAの本質にしつこく向き合い続ければ、いわゆるテスターの悪いイメージに堕することなく自分に合った活躍の道が開かれると思います。
まとめ
誰向けの記事なのか分からなくなってきましたが、QAエンジニアはキャリア形成の観点からも良いという、とりとめのない私見でした。
それでは、今年の残りも楽しく健やかに過ごしましょう!