はじめに
AWSをはじめ大手パブリッククラウド各社は認定資格制度があり、それぞれ専門の認定資格があります。
私自身がデータベース関連の業務を多く手掛けており、AWS, Azure, Google Cloud, OCIの各クラウドのデータベース認定資格を取得したので、参考までにまとめてみます。
なお、各試験の勉強法等はそれぞれいろいろなblog等がありますのでここでは触れません。
※私が取得したOCIの資格は2021年度のものなので資格名が変わっています
データベース資格の比較
AWS | Azure | Google Cloud | OCI | |
---|---|---|---|---|
認定資格名 | AWS Certified Database - Specialty | Microsoft 認定: Azure Database Administrator Associate | Professional Cloud Database Engineer | Oracle Cloud Database Services 2022 Professional |
有効期間 | 3年 | 1年 1年毎に無料アセスメントで更新 |
2年 | 2年 |
必要認定試験 | AWS Certified Database – Specialty 試験 (DBS-C01) | 試験 DP-300: Microsoft Azure SQL ソリューションの管理 | Cloud Database Engineer 試験 | Oracle Cloud Database Services 2022 Professional |
試験プロバイダ | Pearson VUE/PSI | Pearson VUE | Kryterion | Oracle |
オンライン試験可否 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能(オンラインのみ) |
試験費用 | 39,000円(130円換算) 300USD |
21,450円(130円換算) 165USD |
26,000円(130円換算) 200USD |
34,300円 |
試験時間 | 180分 | 180分 | 120分 | 90分 |
試験言語 | 日本語受験可能 | 日本語受験可能 | 英語のみ | 日本語受験可能 |
試験問題数 | 65問 | 40〜60問 | 50~60問 | 55問 |
合格ライン | 750/1000 | 700/1000 | 非公表 | 68% |
再受験ポリシー (受験不可期間) |
14日 | 初回 24時間 2回目以降 14日 年5回まで |
初回 14日 2回目 60日 3回目 365日 |
5日 1年に4回まで |
試験範囲(概要) | ワークロード固有のデータベース設計 26% デプロイと移行 20% マネジメントとオペレーション 18% モニタリングとトラブルシューティング 18% データベースセキュリティ 18% |
データ プラットフォーム リソースを計画して実装する (20 - 25%) 安全な環境を実装する (15 - 20%) データベース リソースを監視、構成、最適化する (20 - 25%) タスクの自動化を構成して管理する (15 - 20%) 高可用性とディザスター リカバリー (HA/DR) の環境を計画して構成する (20 - 25%) |
スケーラブルで可用性の高いクラウド データベース ソリューションを設計する 複数のデータベース ソリューションにまたがるソリューションを管理する データ ソリューションを移行する Google Cloud にスケーラブルで可用性の高いデータベースを デプロイする |
クラウド上の Oracle Cloud Platform for Database DB システム BM/VM Exadata Cloud Service MySQL Database Service と HeatWave の技術概要 NoSQL Database Cloud Service Oracle Cloud Infrastructure Database Management Service |
その他 | 合格時に半額バウチャーがもらえる | 更新時の無料アセスメントはオンライン監督なしなので難易度は低い | 認定期限前に半額バウチャーが貰える 期限が切れても30日は更新猶予がある |
別途Oracle Master Goldを取得すると Oracle Database Cloud Administrator 2022 Certified Professional としても認定される |
まとめ
当然ですが、各クラウドで費用や試験時間等については大きく違いがあります。
一方で試験範囲はOracle社は少し製品よりの説明になってますが、その他は大きく以下がメインになっていることがわかります。
- クラウドでのDB設計
- クラウドへのDB移行
- クラウドでのDBセキュリティ
- クラウドでのDB管理(高可用性、DR、モニタリング等)
どのシステムでも通常はデータベースが動いているため、そのデータベースをクラウドに移行しつつ、クラウドにあわせた設計・管理を行っていくことがデータベースエンジニアとして求められている、と言えると思います。