概要
ChromebookにKiCADを入れるには、設定>デベロッパー>Linux開発環境でLinux開発環境をONにし、sudo apt install kicad
で入れることができたが、バージョン5.1.9のものしか使えなかった。
そこで、Debianのバックポートパッケージを使用することでバージョン6.0.4を導入できそうだったので、やってみた。
環境
ハードウェア:ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000)
OS:ChromeOS ver:100.0.4896.133
Linux開発環境のバージョン(debian) 11.3
ChromebookのLinux開発環境をONにする。
Googleの公式サポートにやり方が載っているので、割愛する。
Chromebook で Linux をセットアップする-Google Support
Debianのバックポートパッケージを導入する
Debianのバックポートパッケージを導入するために、まずはaptのソースリストにバックポートパッケージを追加する。
sudo nano /etc/apt/sources.list
ここで、コマンドnanoが見つかりません的なエラーが出た場合、テキストエディタnanoが入っていないので、sudo apt install nano
でnanoを導入する。(いちおうChromebookのLinux環境には標準でvimというテキストエディタが入っているが、私は操作に慣れていないのでnanoを使用する。)
sources.listが開いたら、一番下に以下の記述を追加する。
deb https://deb.debian.org/debian bullseye-backports main contrib non-free
追加できたら、Ctrl+OしてEnterを押して保存したあと、Ctrl+Xで閉じる。
次に、aptをアップデートする。ターミナルに次の記述を追加する。
sudo apt update
アップデートの後、アップグレードを行う。
sudo apt -t bullseye-backports upgrade
これでdebianのバックポートパッケージが使えるようになった。
KiCADをインストールする。
バックポートを使う関係で、通常のコマンドとは少し違うコマンドで導入する。
sudo apt install -t bullseye-backports kicad
使ってみた感想
私の環境では重いと感じた。また、部品検索時の検索ボックスに文字が表示されないなど、不具合もあった。
安定性を求めるならkicad5.1.9のほうがいいのかもしれない。