gnome-remote-desktop を使うと Wayland の GNOME セッション上で VNC サーバーを動かすことができます。
検証環境:
- mutter 3.36.7
- gnome-remote-desktop 0.1.9
- pipewire 0.3.18
インストール
Fedora
sudo dnf install gnome-remote-desktop
Gentoo
su -c "echo 'net-misc/gnome-remote-desktop **' >> /etc/portage/package.accept_keywords"
su -c "echo 'media-video/pipewire ~amd64' >> /etc/portage/package.accept_keywords"
sudo euse -p x11-wm/mutter -E screencast
sudo emerge gnome-remote-desktop
サーバー側の設定
GNOME の 設定 > 共有 > 画面共有 から設定できます。
「このスクリーンを操作する接続を許可する」を有効にすることでマウスやキーボードの入力を受け付けるようになります。これを有効にしないと一切の操作を受け付けません。
接続してみる
プロトコルが RDP ではなく RFB を使用しているため、動きのある映像はカクつきます。また音も出ません。しかし普通に使う分には十分です。
RDP にも一応対応していますが、今のところほとんど未完成の状態でキー入力やマウス入力を受け付けず、アスペクト比もおかしいです。こちらに関してはこれから機能が拡充されていくと思うので今後のアップデートに期待です。
注意が必要な点
基本的にはログインした状態の GNOME セッション上でサーバーが動作するため、ログアウトするとサーバーが落ちてアクセスできなくなります。
また VNC は暗号化されないプロトコルですので、インターネット越しに使う場合は VPN や SSH ポートフォワーディングを利用することを強く推奨します。