Active Adminにスコープを追加する

はじめに

Active Adminというgemを利用すると、Ruby on Railsアプリケーションに管理画面を簡単に追加することができます。

Active Adminの機能の1つにスコープがあります。
スコープを定義しておくことでスコープ内のコレクションを絞り込んで表示することができます。

簡単な商品データベースを例にスコープを追加します。
Active Adminのセットアップは省略します。

テーブル名はproductsです。
テーブルの定義は以下のとおりです。

create_products.rb

class CreateProducts < ActiveRecord::Migration
  def self.up
    create_table :products do |t|
      t.string :name
      t.integer   :price
      t.boolean :published
      t.timestamps
    end
  end
end

物理名	論理名	型
name	商品名	string
price	価格	integer
published	公開	boolean

以下のファイルをapp/models配下に作成します。

product.rb

class Product < ActiveRecord::Base
end

以下のファイルをapp/adminに作成します。

product.rb

ActiveAdmin.register Product do
    permit_params :name, :price, :published
end

以下のようにデータを登録しました。

id	name	price	published
1	テレビ	40000	NO
2	掃除機	30000	NO
3	洗濯機	50000	YES

Active Adminではboolean型はYES、NOで表示されます。

スコープを追加する

商品が公開（publishedがYES）のものを絞り込むためのスコープを追加します。

以下のファイルをapp/admin/product.rbに追記します。

product.rb

ActiveAdmin.register Product do
    permit_params :name, :price, :published

    scope :published do |products|
            products.where(:published => true)
    end
end

以下の画像のように「Published (1)」が表示されます。1というのは条件に該当するのが1件という意味です。

「Published (1)」をクリックすると以下の画像のように1件のみ表示されます。

すべて表示するためのスコープはscope "All", :all, :default => trueと記述します。

product.rb

ActiveAdmin.register Product do
    permit_params :name, :price, :published

    scope "All", :all, :default => true
    scope :published do |products|
            products.where(:published => true)
    end
end