はじめに
こんにちは!今回はファイル管理について学習していきます。
みなさんの住所は「東京都○○区○○町○丁目~」という風に表されます。
コンピュータの中にあるファイルの場所を示すときもこのように階層があるイメージです。
1.ファイル管理
磁気ディスクなどの補助記憶では、プログラムやデータはファイル単位で格納され、ファイルはディレクトリを用いて管理されている。Windowsやmac OSでは、ディレクトリはフォルダという。
ディレクトリはファイルを効率よく管理するために、階庭構造になっている。それぞれのディレクトリについては以下の通り。
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ルートディレクトリ
階層構造の最上位にあるディレクトリのこと。Windowsでは、「C:\」や「D:\」、UnixやLinuxなどのOSでは「/」がルートディレクトリにあたる。 -
サブディレクトリ
あるディレクトリの下位に作成されたディレクトリのこと。例えば、C:\Users<ユーザー名>\Documents\」というディレクトリの「Documents」がサブディレクトリにあたる。また、プログラムやファイルを開くと自動的にカレントディレクトリが設定される。 -
カレントディレクトリ
現在、操作対象であるディレクトリのこと。ファイル操作やプログラムの実行などの操作を行うとき、その操作がカレントディレクトリに対して行われる。
パス指定
ファイル管理の階層構造では、ディレクトリやファイルを特定するために、絶対パスと相対パスを使う。
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絶対パス
ルートディレクトリを基点に,目的となるディレクトリやファイルまでの経路を指定する。 -
相対パス
カレントディレクトリを基点に、目的となるディレクトリやファイルまでの経路を指定する。
例えば、以下の図で、ルートディレクトリから目的ファイルのpage.htmまでの道筋を絶対パス指定で表すと、次のようになる。
/next/child/page.htm
「/」は、パス名の先頭にある場合は左端にルートディレクトリが省路されているものとし、中間にある場合はディレクトリ名またはファイル名の区切りを表す。OSによっては,¥を用いる場合がある。
また,カレントディレクトリをnextとしたとき、目的ファイルのpage.htmまでの経路を相対パス指定で表すと,次のようになる。
./child/page.htm
ここで、カレントディレクトリは "."(ドット)で表す。
さらに、カレントディレクトリをchildとしたとき、目的ファイルのindex.htmまでの経路を相対パス指定で表すと,,次のようになる。
../index.htm
このように、1階層上のディレクトリに移動する場合は、".."で表す。
《まとめ》
・/がパス名の先頭にある場合は左端にルートディレクトリが省路されている
・カレントディレクトリは"."で表す
・1階層上のディレクトリに移動する場合は、".."で表す。
2.データのバックアップ
パソコンの故障によって、大切なデータが消えたり取り出せなくなったりする事態を回避するためには、データのバックアップを定期的に取っておくことが大切。
バックアップの方法には、次のようなものがある。
一般的には,フルバックアップは、バックアップの時間が長くなるが、復元する時間は短い。
一方で,差分バックアップと増分バックアップは,バックアップの時間が短くて済むが,復元するにはフルバックアップファイルに,それぞれ差分バックアップと増分バックアップを反映させる必要があるため,復元時間が長くなる。
今回はここまで。次回は基礎理論の章に入っていきます。
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