Hello, World! あーみーです.
Life is Tech ! ではiPhoneとUnityメンターをしています.
この記事はLife is Tech ! Advent Calendar 2018 10日目の記事です.
スマブラ発売しましたね!挑戦者が現れてもたまに倒せずキャラ開放できなくて悔しい思いをしています.しずえさんに5回ぐらい挑戦しました.もうどっちが挑戦者かわかりませんね.
さて,今回は僕が1人でゲーム制作をする時の企画から実装までのノウハウを書いていきます.
この記事がためになる人
今回は以下のような状況の方はきっとためになるでしょう.
- 少人数で開発してる
- 短期間でリリースしたい
- アイデアが思いつかない
リリースがしたい
普段ゲームを開発をしていて,面白いアイデアは思いついたけど,作る時間がない!とか,実装できる技術はあるけど,いいアイデアが思いつかない!とか,そもそも1人じゃ大変!ってことありますよね.
僕はそうでした.
それでも,リリースがしたいので,以下からは僕流のゲーム制作の手順を書いていきます.
僕流のゲーム制作の手順
僕自身プログラマですので,企画,デザインが得意な方ではありません.そんな僕が,実際にやっている手順を以下から書いていきます.
#1. 身近な「ゲーム」を探す
スプラトゥーンやスマッシュブラザーズ面白いですよね!最近ハマっています.しかし,このようなゲームを作ってみたいと思っても,規模が大きかったりクオリティが高すぎて,少人数での開発ならばこのようなゲームを作ることは難しいでしょう.僕も簡単なゲームシステムは頭の中でできていますが,実際作ってみたらできないかもしれませんし,開発時間が足りなくていつ完成するかわかりません.
なので,お手頃なゲームの題材となる「もの」を探します.
普段生活をしている中で,僕達はたくさんのゲームに触れています.例えば「じゃんけん」は誰もが知るゲームと言えるでしょう.視点を変えれば「買い物」という出来事もゲームとなります
これらには以下のようなゲームの要素が盛り込める特徴があります.
勝ち負け,正解不正解などで点数をつけられる
先程の例でゲーム化をしてみます.
「じゃんけん」であれば,三竦みとなっている「グー・チョキ・パー」のいずれかを出し,勝ったらプラス,負けたらマイナスというようにゲーム化ができます.
「買い物」であれば,時間内に必要な材料を調達し,正しい材料があればプラス,違う材料や足りない材料があればマイナスというようにゲーム化もできますし,財布の中からお金を出し,表示金額よりも多く出し正しく精算できればプラス,表示金額よりも少なく出し正しく精算できなければマイナスというようなゲーム化もできます.
なので,まずはゲームの題材となる「もの」を探して決めましょう!
どうしても「もの」が探せないという人は,身近な人に「なにか1つ単語を言って」とお願いして,言われた単語から連想してゲームを考えてみましょう.
また,他にもUnityRoomのUnity1週間ゲームジャムのお題などから連想していく方法もあります.
#2. 企画・予定を立てる
企画
題材の「もの」が決まったら次は具体的にどんなゲームにしていくのかを決めていきます.
まずはじめに決めることは以下の4つです.
- どんな「もの」なのか
- どのくらいの制限時間なのか
- どうやって操作するのか
- 一押しポイントはなにか
これを先程の「じゃんけん」を例に少し考えてみます.
- じゃんけん
- 30秒
- マウスクリック(スマホならタップ)のみ
- お題をクリアする(「勝って,負けて,あいこ」などの指示に従う)
僕が簡単に「じゃんけん」を例にゲームの企画を立ててみました.
この企画を立てる段階で僕なりのポイントがあります.それは「制限をつける」です.
理由としては,僕は1人で制作をすることが多いので,ゲームの規模がでかくなると大変ですし,あまり機能をつけすぎると作る側も遊ぶ側も頭が追いつかないからです.
なので,以下の制限をつけています.
- ルール:ものすごく単純
- 制限時間:1分以内
- 操作:3つまで
- 一押しポイント:できそうで少し難しいレベル
以上の制限を設けることにより,操作は簡単ですぐできる何度でもできる.できそうでできないからもう一度やりたくなるゲームになります.
マリオパーティを思い出してみてください.1分ほどで終わり,操作が単純なミニゲームが沢山あってどのミニゲームも面白いゲームですよね.
予定
次は予定についてです.予定はものすごく単純です.
- 製作期間:システム1ヶ月以内,デザイン1ヶ月以内
です.
しっかりと作り込んだほうが出来栄えが良くなるのは当たり前なんですが,時間が経つに連れて,自分でそのゲームが「実は面白くないんじゃないか」と思い始めます.
企画はナマモノなので,システムだけでも1ヶ月以内に作り上げちゃうのがオススメです.
勿論,超強いプランナーがいればその限りではないかもしれません.
#3. プロトタイプを作る
まずは#2で考えたゲームシステムの軸となる部分から作っていきましょう.動作を確認しながら順番に作っていくためです.
また,一つ一つの作業はできるだけ小さく細分化します.
例えば「じゃんけん」であれば,
- ボタン3つ作成
- ボタンを押すと自分の手がコンソールに表示
- 相手の手をランダムに画面に表示
- 勝敗機能をつける
- 勝ったら点数をプラスする
- 制限時間をつける
- お題を表示させる
- 勝敗がお題と合ってるか確認させる
まで細分化し,上から順番に作っていきます.
「とにかく細かく動かしながら」が合言葉です.
簡単なプロトタイプだとこのような感じになると思います.
また,デザインやアニメーションなど,ゲームとしての見栄えの部分は後に行います.
絶対に完成するかわからないし,途中で企画の修正をしたい時に負担を減らすためです.
勿論,少人数でのチーム開発で作業が分担されていればその限りではないかもしれません.
それからどうするの
ここまでで1ヶ月以内!ゲームのシステムは完成しました.
もちろん良いアイデアができたら,システム部分もどんどん改良していってください.
あとはどんなストーリー性を持たせるかであったり,デザインをどうするかを決めて作っていけば自分オリジナルなゲームが完成するでしょう.
例えば「じゃんけん」であれば,「じゃんけんが全てを支配する世界!今日の夕飯の献立は誰にも譲れない...宿敵弟との最終決戦!」みたいな壮大だけど身近で小さいストーリーにすると面白いかもしれませんね.
ここまで読んだけど,やっぱりアイデア湧かないし難しいという人は,既存ゲームのシステムだけを作ってみて,デザイン部分を変えるところから始めることをオススメします.
終わりに
今回は僕が実際にやっているゲームを制作する手順を書きました.
少しでもこの記事が誰かの役に立てたのなら幸いです.
明日のアドベントカレンダーの担当はかすぴーです.
それでは,Happy Hacking!
良いお年を.