Timecode CHOP
が、シーケンス(タイムライン)ベースで動作するプロジェクトを開発するのに便利です。2023.11290で追加されたCHOPで、これまでのタイムラインやTimer CHOP
を使った実装よりもお薦めです。
Timecode CHOP
は、00:01:39:10
といった書き方をするタイムコード形式で、時刻を指定し、動画を再生することができます。また、フレームや時・分・秒・フレームを個別に設定してタイムコード文字列を生成するなど、シーケンスベースのプロジェクトで直感的に時間(時刻)を扱えるようになります。
サンプルファイル
Timecode CHOPの主な使い方
単独動作 (Sequentioal)
Timecodeを単独でどうさせる場合は、プロパティのMode
をSequential
を選んでください。Init
で初期化し、Start
でスタートさせることができます。
タイムラインと違うタイムコードで動作していることを確認できます。timecode1
のタイムコードは、info1 DAT
のtimecode
の行で確認できます。
動画ファイルの再生位置を参照する (OP Reference)
Mode
をOP Reference
に設定。動画ファイルの再生位置に合わせて、Timecode CHOP
が更新されます。
動画ファイルをベースにした演出を行う場合などに使えます。単純に、動画ファイルのタイムコードを取り出して表示するという使い方もありそうです。
プロパティのOP
に、参照したいMovie File In TOP
のパスと名前を入れます。
op
をexpressionで指定することもできます。timecode CHOP
に対応したTOP, CHOPは、Timecode class
を内部に持っていて、これをプロパティで参照することができます。
frame番号で指定する (Specify Index)
frameの番号(index)で直接指定します。Mode
は、Specify Index
で設定。
プロパティのIndex
にReferenceなどで、frame indexを指定します。このサンプルでは、Slider1
を操作すると、1〜100のindexの値が送られるようにして、timecodeを変更できるようにしています。
タイムラインを参照 (Locked to Timeline)
タイムラインのTimecodeを参照します。Mode
は、Locked to Timeline
を設定します。タイムラインのタイムコードを画面かUIに表示したいときに使えます。この方法で、他のモードのTimecodeもText TOP
などに出力できます。
細かい設定方法
Timecode CHOPを使う上で便利は設定方法です。
開始位置を指定する
Cueの位置を指定するように、Timecode CHOPの開始位置を指定する方法です。
このサンプルでは、timecode5
で開始位置のTimecodeを指定し、そのTimecodeがtimecode6
の開始位置に設定されます。
Mode
は、Timecode String
を選択し、Timecode String
で、文字列で開始位置にしたいタイムコードを入力します。Timecode6
のMode
は、Sequentioal
などに設定しましょう。
最後に、timecode5
のoutputをtimecode6
のinputに接続します。timecode6
をInitし、Startすると、timecode5
から再生されます。タイムコードのオフセットやキュー位置での呼び出しなどに使えます。
終了位置を指定する
Timecode CHOP
を単独で再生する場合の終了位置を指定する方法です。
プロパティのCustom Length
をOn
にします。Length
で、終了位置(長さ)を指定します。
このサンプルでは、3秒を指定しています。3秒後、タイムコードは止まります。ループ再生したい場合は、Cycle
をOn
にします。