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最近案件でデザインスプリントを取り入れようという話になりました。ただいま絶賛お勉強中です。今回は、簡単にその概要をまとめます。

※以下、机上の知識ベースでまとめてます。実践していく過程で理解が深まったら加筆修正するかもです。

前提:デザインスプリントとは?

デザインスプリント

概要:

  • デザイン思考を業務に組み込むために行われる、5つのプロセスからなる仕組み

特徴:

  • ユーザー中心主義(User-centred)
    • 全ての過程において、ユーザー視点で物事を考えていく。
  • 役割の垣根を超えた共働(Interdisciplicnary)
    • 関係者全員を一か所に集めて行うのが理想。また参加者間に上下関係などない状態が理想
  • 時間の制約がある(Time-constrained)
    • 正当なやり方だと、学校の時間割のように、時間ごとにやるべきタスクが区切られている。(必ずしもそれに従わなければいけない訳ではないようだけども…というのは後述。)
  • 反復的なプロセス(Iterative)
    • 実現可能性に関わらず、限られた期間内で、問題解決のための創造的な方法を模索、開発、反復していく
  • コラボレーション(Collaborative)
    • チームメンバーの貢献を引き出すことを重要視

デザインスプリントの5ステップ

日にち フェーズ 概要 関連ツールなど
1 理解 ユーザーが解決したい課題を定義・分析 ユーザーインタビュー、データ分析、競合調査、課題定義、専門家
2 発散 課題解決のためのアイデアを出しまくる アイデア出し(クレイジー8など)、ストーリーボード(アイデア可視化のため)
3 決定 アイデアを絞る 取捨選択、ワイヤーフレーム(webシステムなどの場合)
4 試作 アイデアを形にする UIデザイン、プロトタイプ制作
5 検証 アイデアが正しく形にできるか(定義した課題解決できているか)テストする ユーザビリティーテスト、テスト結果分析、仮説検証

実践する上での注意点

グッドパッチのブログによると…

  1. ログの記録・確認をしながら進める
    • デザインスプリントは、半永久的に継続するプロセスなため。記録を残さないと、忘れてしまう
      • 特に、クライアントや、新しい人がいる時は要注意
  2. 適切な仮説を選定
    • プロトタイプを使った仮説検証が最後のプロセスにあることを意識し、その実行ができるスコープ内での仮説にする
      • 自問すべき質問
        • 検証できる仮説か?
        • プロトタイプにおとしこめるだけのボリュームになっているか?
        • 十分具体的か?(ユーザーの行動レベルまで落としこめているか?)
  3. プロトタイプの精度とスピード感を意識
    • 精度に関しては、なるべくリアルなプロトタイプを目指す
      • システムであれば、紙でできた紙芝居よりは、専用ツールでデザインされたもの 等々
        • テストで用いられることが多い思考発話法(プロトタイプテスト中、ユーザーの考えや感じたことを話しながら行う)は、リアリティがないと、精度が低くなってしまう
    • かなりのスピード感が求められるので、覚悟!
  4. ビジュアルは改めて検討する
    • 必要に応じて、改めて時間を確保して改善する方がよい

※このあたり、自分のチームでデザインスプリントを回していくことで、違った気づきや学びを加筆修正していきたいと思っています!

デザイン思考とは?

「デザイン思考」とは、デザイナーやクリエイターが業務で使う思考プロセスを活用し、前例のない課題や未知の問題に対して最適な解決を図るための思考法

  • デザインスプリントは、この思考法を実現する方法論の一つ
    • ちなみに、デザイン思考も、共感-定義-概念化-試作-テスト という5段階のプロセスからなる
    • 背景にあるのは、今の市場の変化の激しさ。このような環境下では、従来のような仮説検証型(リサーチ->仮説->実践・実証)のアプローチではうまくいかないことも
      • 理由は、実践・実証の段階に行く前に、前提や環境が変化してしまうこともあるため。最初に解決すべきと思っていた課題自体が変化してしまうので、その解決策も通用しなくなってしまう。
    • そのような環境下でも、より価値のある解決策を作り続ける、それがデザイン思考!
      • そんなデザイン思考を効率的に実行する為の方法論、それがデザインスプリント!

おまけ

便利そうなツールなどへのリンク

英語だと、便利そうなツールが出てくるので、ついでに置いておきます。

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