1
0

イベント参加したよ!をカタチにする POAP のススメ

Last updated at Posted at 2023-12-19

はじめに

こんにちは。
筆者は株式会社 PhoneAppli (以下 PA) に新卒でエンジニアとして入社し、なんやかんやあって現在は R&D と UXデザインをする人になりました。

今期、社内勉強会の運営を行うことになりまして、ちょうど第一回目を 2023/12/8(金) に開催しました。(参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます!)

せっかくなので見に来てくださった方々に対してなにかしたいなあと思い、
参加記念として POAP を配布することにしました。

この記事では、参加者からの感想や実際に作ってみてのつまづきポイントなどを踏まえて、
POAPの社内イベントでの使用感と、実際の作り方・配布方法を紹介したいと思います :baby_chick:

POAP について

POAP Inc. 公式サイトの文章を ChatGPT に手伝ってもらいながらまとめました。
What is POAP? - POAP Help Center

P.O.A.P. とは

P.O.A.P.は、「Proof of Attendance Protocol」の略で、思い出を作ったり保存したりできるプラットフォームや仕組みです。実用上、今は POAP Inc.という会社が管理しています。

POAP は、非代替トークン(NFT)の一種で、特別なイベントに参加したことをデジタルで証明するためのものです。
各POAPは、そのイベントに参加したことをコレクターがデジタルで持つことができ、将来の特典のためのトークンとしても使えます。

POAPコレクション は、特定のメールアドレスで予約するか、EthereumアドレスにMintする1つ以上の POAP のことです。(※ Mint : ブロックチェーンに記録する作業のこと)
つまり、POAPコレクションは、名前や性別、国籍、パスポート番号などの個人情報を使わずに、あなたの人生の大切な出来事をデジタルで記録したものです。

POAPエコシステムには、主に2種類の参加者がいます。

:thought_balloon: 発行者 : POAPを作成する個人または団体です。作った POAP をコレクターに配布して、コミュニティの価値をさらに高め、参加を奨励します。

:heart_eyes: コレクター : POAPを受け取り、それらを最も素晴らしい瞬間の変わらない記録として集める人々です。

POAP の使い方

以下のような使い方があります。

:ring: 収集 - 結婚式の参加者がイベントの記念にPOAPを受け取る。その POAP を受け取った人々にとって唯一無二の価値をもつ。

:trophy: 認識 - 学術機関が学校のプログラムを修了した学生に POAP を発行し、単位認定として使う。

:military_medal: 報酬 - ミュージシャンがライブの参加者に POAP を贈り、後でその POAP をもつ人たちだけの限定コンテンツや商品へのアクセスを提供するために使用する。

POAP エコシステムの特徴

眠くなる話なので読みたい人だけどうぞ POAP は、個人が所属するさまざまなコミュニティへの参加履歴を管理し、共有の経験をより確実に記録するためのツールです。これは成長中のサードパーティアプリケーションのエコシステムを通じて行われます。 - POAP は NFT(非代替トークン)なので、ブロックチェーン上でMintされ、保護されています。 - POAP は発行者による配布もコレクターのMintも、すべて無料で行うことができます。 - POAPはすべての関係者が平等な参加者であるオープンプラットフォームです。

技術的な話をすると、POAP は POAPスマートコントラクトによってMintされる標準的な ERC-721トークンです。
システムの改ざん耐性から以下の特徴と機能を可能にしています。

信頼性 : 各 POAP は一意で変更できないシリアル番号を持っています。

所有権 : POAP は所有者の裁量で取引や販売、他のウォレット間での移動を行うことができます。ブロックチェーン上のすべての操作がリアルタイムで登録および監査されます。

不変性 : ブロックチェーンは分散されていることから、変更できない情報を入れておくための最も良いデータ保存手段です。チェーンを支配する権力が存在しないので、記録された情報が他者の利益のために変更されることはありません。

社内イベントでの使用感

今回、POAPの受け取りリンクを参加後アンケートの回答者に個別チャットで配布する方法をとりました。
「今回はPOAP受け取ってみたくて参加しました。」
「POAP今回初めて知りました。うれしいねぇ」
などなど嬉しい声もいただき、しっかりインセンティブになっていることがわかりました。

また、今回は社内勉強会として、登壇者を募ってLT会を行いました。
そこで、視聴者を含む全ての参加者に配布したPOAPとは別に、登壇してくれた方には特別なPOAPを配布しました。
将来的には社内イベント運営を記念するPOAPなんかを作ると、積極的なイベントの運営・登壇・視聴のサイクルが期待できるんじゃないかなあと思っています。

他にもPOAPの使い道を考えてみると良さそうです。

  • 集めたPOAPの数で表彰される :trophy:(PA には PA Award という社内表彰イベントがあるのでそことかで)
  • 逆に Award で特別な POAP を配布する:military_medal:
  • 1on1 のネタにしてみる:busts_in_silhouette:
  • 会社にとって貢献した人に作って贈る(THANKS カードっぽい使い道かも)とにかく祝うお祭り野郎になる :izakaya_lantern:

POAP を作成する

以下のPOAP公式ページにアクセスします。

画面右上の [ Make a POAP ] ボタンをクリックした後の画面で、メールアドレスでログインコードを受け取るか、Googleアカウントを使ってログインします。

下画像のような画面に遷移すると思います。ここでは自分の作ったPOAPが表示されます。

ログイン後の画面

一番上が登壇者に贈った「PALT #25 Speaker」POAP、2つ目が参加アンケート回答者全員に贈った「PALT #25」POAPです :gift:

右上の [ + Create new deop ] ボタンを押すと、POAPの作成画面に遷移します。

[ + Add artwork ] ボタンを押して、POAPのメインであるアートワークをアップロードします。
推奨値は以下のとおりです。

  • 500×500 px
  • 丸みを帯びた形状
  • 200 KB 未満 (最大 4 MB)
  • PNG もしくは GIF 形式 (アニメーションPNGはサポート対象外)

アートワークが設定できたら入力フォームを埋めていきます。

項目 説明 備考
POAP title POAPのタイトルです。イベント名を書くといいと思います。 必須
POAP description イベントの説明を書きます。すべてのPOAPユーザに公開されるので変なことは書かないようにしましょう。 必須
Website イベントに関連するウェブサイトがあれば入力します。
Event start date イベント開始日を設定します。過去の日付も設定可能です。 必須
Event end date イベント開始日を設定します。1日のイベントであれば Event start date と同じで大丈夫です。 必須
Purpose 個人利用 (Personal) か商用利用 (Commercial) かを選びます。基本的には個人利用 (Personal) で大丈夫です。商用利用 (Commercial)にはクレジットが必要になります。
Event type 対面イベント (In-person) かオンラインイベント (Virtual) かを選びます。 
Platform (Virtual 選択時) イベントで使うプラットフォームを選びます。
Account/Channel (Virtual 選択時) Platform で Decentraland や Discord、Twitter などを選んだ人はここにアカウント情報を書くとよいと思います。
City (In-person 選択時) イベントを開催する都市を入力します。
Country (In-person 選択時) イベントを開催する国を入力します。
Amount of attendees イベントの参加者数を書きます。大人数だと商用利用とみなされてクレジットが必要になるかもです。 必須
Visibility Public か Private かを選びます。正直違いがあまりわかってないのでデフォルト値の Public にしてます。

必須項目をすべて埋めたら、[ Create POAP ] ボタンをクリックします。
これでPOAPが作成できました :tada:

POAP の配布方法を決める

作成したPOAPの配布方法は4種類あります。

distribute.png

:link: Mint links - POAPの発行リンクを参加者に配布する
:speech_balloon: Secret - 参加者にPOAPを受け取るためのシークレットフレーズを入力してもらう
:computer: Website - POAPを受け取れるQRコードを配布する
:articulated_lorry: Delivery - あらかじめ参加者のウォレットアドレスを入力し配布する

Deliveryを選択すると、POAPはイベント開催後の発行になります

追加情報を入力する

これで一旦作業はひと段落…と思いきや、何やら追加で入力を迫られます。

実は、POAPは作成したものを無条件で配布できるようになるわけではありません。
追加の入力フォームでは、さっき作成したPOAPが配布可能にして良いかをPOAPチームが審査するために、さらにイベントやイベントを行うコミュニティに関する情報を求められます。
(何でもかんでもPOAPにできてしまうと、特別感やコレクション欲が失われてしまいますよね。)

ただ、そこまで厳しい審査ではないので心配しなくても大丈夫です。
(追加の入力フォームを埋めないとPOAPチームからメールが来ます。)
特に問題がなければ1〜2日で審査が完了し、選択した配布方法に応じてメールでの返答がきます。

POAPの配布申請以降は基本的にPOAPチームとメール or チャットでのやり取りになります。
メールを送って24時間を過ぎても返答がない場合、漏れている可能性があるのでPOAPチームに確認してみてください。

さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんのコミュニティが盛り上がるヒントになれば嬉しいです。

良いお年を :wave:

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0