この記事の対象者
- VirtualBoxを使用して、Mac上でUbuntuをゲストOSとして動作させている方。
- OS間でのクリップボードの共有やファイルのドラッグ&ドロップ機能を活用したい方。
- VirtualBoxの基本的な操作は理解しているが、細かい設定やトラブルシューティングに不安がある方。
環境
ホストOS: Mac Ventura 13
ゲストOS: Ubuntu 22.04.2 LTS
仮想化ソフトウェア: VirtualBox
使用言語: python3
使用エディタ: Visual Studio Code
前提
VirtualBoxを使用してUbuntuをゲストOSとして実行する際、MacとUbuntu間でのクリップボードの共有やファイルのドラッグ&ドロップを行いたいと思ったことはありませんか?この記事では、その設定方法と、私が遭遇したエラーとその解決方法についてハンズオン形式で解説します。
手順1: VirtualBox Guest Additionsのインストール
VirtualBoxのウィンドウで、実行中のUbuntuのVMを選択します。
メニューバーの「デバイス」から「Guest Additions CDイメージの挿入」を選択します。
エラー1: 自動でポップアップが表示されない
この時点で、Ubuntu内で自動的にポップアップが表示されるはずですが、表示されない場合があります。
解決方法
Ubuntuのファイルマネージャを開き、左側のペインに「VBox_GAs_x.xx」という名前のCDイメージがマウントされていることを確認します。
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してCDイメージのディレクトリに移動します。
cd /media/$USER/VBox_GAs_*
以下のコマンドを実行して、Guest Additionsをインストールします。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
再起動します
sudo reboot
エラー2: vboxuser is not in the sudoers file
vboxuser is not in the sudoers file. This incident will be reported.
というエラーメッセージが表示される場合があります。
解決方法
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力してrootユーザーとしてログインします。
su -
以下のコマンドを実行して、sudoersファイルを編集モードで開きます。
visudo
エディタ内で、ファイルの最後に以下の行を追加します。
vboxuser ALL=(ALL:ALL) ALL
エディタを保存して終了します。
これで、vboxuserがsudoersに追加されました。
再度、以下のコマンドを実行して、Guest Additionsをインストールし再起動します。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
sudo reboot
手順2: VirtualBoxでのクリップボード共有設定の手順
1. VirtualBoxのメインウィンドウを開く:
VirtualBoxのアプリケーションを起動します。
2. UbuntuのVMを選択:
VirtualBoxのメインウィンドウに表示される仮想マシンの一覧から、設定を変更したいUbuntuのVMをクリックして選択します。
3. 「設定」をクリック:
VMを選択した状態で、ウィンドウの上部にある「設定」というボタン(または歯車のアイコン)をクリックします。
4. 「一般」タブを開く:
「設定」ウィンドウが開くと、いくつかのタブが表示されます。これらのタブの中から「一般」というタブをクリックします。
5. 「高度」セクションの「クリップボード」を「双方向」に設定:
「一般」タブ内の「高度」セクションには、「クリップボード」というドロップダウンメニューがあります。このメニューをクリックし、表示されるオプションの中から「双方向」というオプションを選択します。
6. 設定を保存:
最後に、「OK」というボタンをクリックして設定を保存します。
まとめ
この記事では、VirtualBoxでUbuntuとMac間のクリップボード共有とファイルのドラッグ&ドロップの設定方法をハンズオン形式で解説しました。また、設定中に遭遇したエラーとその解決方法についても紹介しました。これで、スムーズにOS間でのデータのやり取りができるようになりました。