概要
Windows11 を試してみたいけど、新しいPCやストレージ購入の稟議に割く工数が勿体無いので、@ksasaki様の記事を参考に、仮想ディスクにインストールしてみた中小企業平社員のやり繰り話です
本旨から外れるため、システム要件/デジタルライセンス認証チェック済み&インストールメディア事前準備済み前提でお話は進みます。あらかじめご承知おきください
手順
1. インストールメディアから起動
やり方はいろいろあると思われますが、だいたい私はBIOS経由です。
2. 仮想ディスクのマウント
Windowsインストーラーをインストール先選択画面まですすめ、[SHIFT]+[F10]
でコマンドプロンプトを起動します。
diskpart
を立ち上げ、list disk
にて仮想ディスクマウント前の状態を確認し、list volume
にて仮想ディスクマウント先のボリュームに何らかのドライブレターが付けられていることを確認します。
2022/10/24現在、CLIの頼れる相棒【TABキー補完】は効きませんでしたので、ここでのcmdはひたすら手入力パートです
ドライブ直下でもいいかもしれませんが、今後Insider Preview等、他のOSもVHDXで試してみたくなるやもしれませんので、一旦、diskpart
は [CTRL]+[C]
か exit
で落とし、VHDX用のフォルダを作っておきます。
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#【0】diskpart終了
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DISKPART>exit
DiskPartを終了しています...
X:\sources>
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# 【1】ドライブ移動
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X:\sources>
X:\sources>c:
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# 【2】空き領域、既存のフォルダ名リスト確認
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C:\>
C:\>dir
ドライブ C のボリューム ラベルは hogehoge です
~
~
13 個のディレクトリ 287,049,166,848 バイトの空き領域
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# 【3】フォルダ作成(名前は重複が無ければご随意に)
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C:\>
C:\>mkdir VHD
diskpart
を再度立ち上げ、仮想ディスクファイルを作成し、アタッチします。
仮想ディスクの最大サイズ設定は慎重に!
私は以下シナリオで仮想ディスク起動不可を経験しています
仮想ディスク容量を物理ディスク最大容量の1/2ほど欲張って取る
物理ディスクを最大容量の1/2以上使う
久しぶりに仮想ディスクを起動すると容量不足エラーのブルーバック
diskpart
のshrink
で縮小(開放)できるのはボリューム(パーティション)領域です。ディスクではありません。仮想ディスクがスカスカでも、まずマウントできるだけの空き容量が確保できていないと、起動はできません。
ただ、拡張は柔軟にできますので、始めは必要最低限で仮想ディスク容量を設定し、運用の中で徐々に拡張していくことをおススメいたします
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#【4】diskpart起動
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C:\>
C:\>diskpart
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#【5】拡張可能な仮想ディスクファイル作成
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DISKPART>
DISKPART>create vdisk file=c:\VHD\W11.vhdx maximum=65536 type=expandable
100% 完了しました
DiskPart により、仮想ディスク ファイルが正常に作成されました。
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#【6】アタッチ
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DISKPART>
DISKPART>attach vdisk
100% 完了しました
DiskPart により、仮想ディスク ファイルがアタッチされました。
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#【7】確認&終了
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DISKPART>
DISKPART>list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
---------- ------------ ------- ------ ----- ---
ディスク 0 オンライン 476 GB 0 B *
ディスク 1 オンライン 28 GB 0 B
ディスク 2 メディアなし 0 B 0 B
ディスク 3 メディアなし 0 B 0 B
* ディスク 4 オンライン 64 GB 64 GB
DISKPART>
DISKPART>exit
DiskPartを終了しています...
C:\>
C:\>exit
3. Windows11インストール
コマンドプロンプトを閉じ、インストーラー画面を最新の状態に更新していただければ、あとは通常のWindowsインストールフローになります。
なお、Windows11初期設定画面ではデフォルトでローカルアカウントを作成できませんが、国と地域選択画面にて、[SHIFT]+[F10]
でコマンドプロンプトを再び起動し、oobe\BypassNRO.cmd
でOOBEを再実行することで、Windows10でお馴染みの【インターネットに接続していません】の選択肢が表示され、ローカルアカウントを作成することができます。ITmedia様の記事が詳しい(写真もキレイ)ので、よろしければご参照ください。
4. デフォルト起動OSの選択
こちらはオマケですが、インストール作業&評価作業が終われば、デフォルトで起動するOSをWindows10にもどしたくなる場合もあると思いますので、最後にご紹介いたします。
「ファイル名を指定して実行」などからmsconfig
を起動します。
「ブート」タブから、既定のOS設定をWindows10
に変更します。タイムアウト時間(起動時のOS選択画面の表示時間)も変えたい場合は合わせて設定します。
ご一読ありがとうございます
良きも悪きも話題の絶えないWindows11でございます。私的には(サポート期限 - 半年)ぐらいまではWindows10でもいいのかなと、弱火でコトコトなスタンスです。
つたない技術力と文章力な内容で誠に恐縮でしたが、最後までお読みいただいたことを、心より感謝申し上げます