Jetson nanoのwifiドングルについて
Jetbotのお勧め無線LAN子機が「Intel Dual Band Wireless-Ac 8265」か「Edimax EW-7811Un(RTL8192U chipset)」でいずれも入手しにくいため、Raspberry piで使っていたものや定番のWifiドングルを新たに買って実験をしてみた。
実験内容
- WinSCPを使って、PCからJetson nanoにファイル(2.16GB)を送信する。
- ドングルとUSBポートの間に、簡易USB電圧・電流測定器(RT-USBVAC4QC)を挟み、電流値と積算電流値を測定する。
- また、SFTPで転送している時間も測定する。
結果
メーカー名 | 型番 | チップセット | 累積電流値(mAh) | 転送時間 | |
---|---|---|---|---|---|
A | Logitec | LAN-W150N/U2 | Ralink RT8070 | 38 | 14.04 |
B | Buffalo | WLI-UC-GNM2 | Ralink RT8070 | 47 | 16:25 |
C | I/Oデータ | WN-G150UM | RTL8192CU | 16 | 12:48 |
D | Planex | GW-US-NANO2 | RTL8188CUS | 17 | 14:39 |
-
USBポートに挿すことにより、全てのWifiドングルがそれぞれに認識することを確認しましたが、「認識=うまく使えている」というわけにはいかず、スローダウンが発生したり、ネットワークが切れたりするようである。
-
RT8070は特にそのまま使えたが、消費電力も大きくドングルが熱くなる。
-
RTL8xxx系では、NVIDIA DEVELOPER Forumでも「Jetson nano wifi」というスレッドが立ち、不具合が報告されているようである。そのため、以下のサイトの4番目の手順でドライバを入れなおした。
-
ドライバ入替により、GW-US-NANO2はうまく転送できたが、WN-G150UMは転送速度が若干速いが途中で転送エラーがでて不安定な感じであった。
今後
WLI-UC-GNM2をずっと使っていて電源さえ気をつけておけば特に問題がなかったが、ドングルが熱くなるため、別なものに変えて運用してみようかと思っている。
実際にいろいろと使ってみないと本当にうまく使えるかどうか分からない点もあるが、令和の先発投手は、「GW-US-NANO2」で行く予定。