概要
社会人3年目のソフトウェアエンジニアである私が2024年に行った転職活動について振り返り、そこから得た気づきについて述べる記事になります。
目次
プロフィール
私のプロフィール(2024年時点)は以下の通りです。
- 学歴・職歴
- 大卒 (外国語学部)
- Webサービスを運営している会社(いわゆる自社開発企業)に22卒・エンジニア職として入社
- 実務経験
- トータルの実務経験は2年ちょっと
- フロントエンドからインフラまで触るチームとインフラメインのチームを経験
- 経験した開発内容
- TypeScript, React, Next.js, NestJSを用いたWebアプリケーション開発 (1年ほど)
- AWS, Terraformを用いたクラウドインフラ設計・構築・運用 (2年ほど)
- GitHub Actions, CodeBuild等を用いたCI/CDの構築
- New Relicを用いた監視体制の導入
転職に至る背景
転職しようと思った理由は主に「新しい環境での挑戦」と「給与UP」です。
新卒入社した会社で一通り色々な経験をさせていただきましたが、急成長中の事業に関わってさらに手を動かす機会の多い環境で自分の専門性やスキルを伸ばしていきたいと考え、転職活動を始めました。
また、転職を機に給与を一気に引き上げたいなと考えており、それも転職活動のモチベーションの一つとしてありました。
転職前にやっておいて良かったこと
主体的に動くことを意識して業務に取り組んだこと
普段の業務で「与えられたタスクをこなす」だけではなく、自ら課題を見つけてそれに対する解決策を提案することを意識しておりました。
その結果、課題解決の過程で様々な技術知識を得ることができました。
例えば、手動で行われているテストを自動化することを提案した際は、自ら手を動かしてGitHub ActionsやAWS CodeBuildを用いた技術検証を行い、CI/CDに関する知見を得ることができました。
また、こうした主体的に課題を解決した経験は転職活動時にも良いフィードバックを受けることがあり、やって良かったなと思います。
意欲をアピールできる経験を持っていたこと
私は開発業務のほかに、社内で勉強会を主催したり、GitHubやQiitaなどでアウトプットを意識的に行っていました。
それら自体は自分が好きでやっていたことですが、面接等のフィードバックとして「意欲的な姿勢がある」とプラス評価をいただいたこともあったので、やって良かったなと思います。
転職時にやっておけば良かったこと
インプットを意識的に行う
転職活動をしていたときは技術面接でうまく答えられない時が度々あったため、自分の知識不足を痛感しました。
普段の業務やプライベートでのアウトプット活動をこなしてその場その場で知識をつけるだけではなく、インプットに集中する時間ももっととっておけば良かったなと思います。
具体的には以下のことをやっておけば良かったなと思います。
- 技術書などを読んで体系的に多くのことを学ぶ
- DBや設計・セキュリティなど
- 業務で関わっているシステムに対する理解を深める
- 「なぜこのサービスはこういう構成になっているんだろう」と深掘りすることで、設計やコードに関する知見をブラッシュアップする
イベントを通じて様々な企業や人と接点を作る
テックカンファレンスなどのイベントには多くの企業がスポンサーとしてブースを出していたりします。
実際にそういったイベントに足を運んで自ら企業と接点を作りに行けば良かったかなと思います。
なぜなら、オンラインのカジュアル面談や面接だけでは企業の雰囲気を掴むのは非常に難しく、自分に合う企業か判断するのが難しいからです。
実際、転職活動終了後に技術イベントへ行く機会があり、企業ブースで話を聞いたり、企業の方が登壇しているセッションを視聴してみたのですが、その企業の雰囲気やどんな課題があるか、どんな人がいるかといった情報を自身の目や耳で確かめることができました。
もしまた転職活動をするとしたら、カンファレンス等を通じて気になる企業と接点を自ら作りに行こうと思いました。
転職したい企業像を明確にした上で、選考に進む企業を絞る
転職活動時は 「成長中の事業に関わり、たくさん手を動かすことができる企業」 を軸として様々な企業を片っ端から受けていました。
(今思えばその軸に当てはまる企業はベンチャー企業をはじめとしてたくさんあったかなと思います。)
初めての転職ということもあり、情報収集のため片っ端からいろんな会社とカジュアル面談を受けたのは良かったですが、面談を受けた企業はほぼ全部選考に進むといったアクションを取っていたため、
- 選考スケジュールが過密になった
- 一社ずつ丁寧に企業研究をすることがしづらくなった
といった問題が生じました。
「どのような業界・ドメインがいいか」「会社やチームの規模はどのくらいが良いか」「技術志向が良いか・プロダクト志向が良いか」など、企業選びの軸をより明確にした上で選考に進む企業を絞れたら、よりスムーズに転職活動を行えたのではないかと思います。
転職後の気づき
実際に内定を頂き無事転職することができたのですが、転職できたらそれで終わりではありません。
転職してから気づくこともいくつかありました。
組織におけるカルチャーの大切さ
私は成長機会が得られそうな企業から複数内定をいただくことができたのですが、最終的には手を動かす機会が多くて給与の高い点を決め手にオファーを承諾しました。
しかし、実際転職した会社で働いてみるとお金や働き方以外にも重要な要素ってたくさんあるなと感じました。
一つ挙げるとしたら 「カルチャー」 です。
会社のカルチャーによって「一人一人が最大限にパフォーマンスを発揮できるか」「一人一人が望む働き方を実現できるか」は変わってくると思います。
例えば、高い技術力でガンガン戦うようなカルチャーなら技術好きな人がパフォーマンスを発揮しやすく、技術スキルをとにかく身につけることが求められているように感じます。
そのほかにも
「エンジニアは事業部を支える役目なので、与えられたタスクをコツコツをこなしてほしい」
「部署関係なくみんなでワイワイいいもの作っていこうぜ」
「ユーザーの課題を解決することを第一に考えよう!」
といったカルチャーがあると思います。
転職してから自分が所属する組織のカルチャーが大きく変わったのを実感したため、同じような目的意識を持つ人たちが集まる組織のカルチャーって大事なんだなと気づきました。
そういった気づきから、一人一人が楽しく働けるような組織のカルチャー作りに自分も貢献したいという思いも出てきました。
色々なことを0から始めなければならない
即戦力での中途入社だと新卒入社と異なり、0から色々なことに自発的に取り組まなければなりません。
色々と業務を任せてもらうというよりも、自分から課題を見つけて業務に落とし込むまで自発的に行う必要があります。
また、直接的な業務だけではなく、同じチームの人や他部署との関係構築や情報収集、その他相談など、あらゆる面において自分から色々と行動を起こすことが求められます。
(会社によってはオンボーディングが充実しており、その点しっかりサポートされる場合もあります)
新卒入社した会社では、気軽に話せる同期がいたり、上司やメンターと1on1で色々相談させていただく機会や、先輩や上司から様々な支援を受けるなど、少なからずとも周りに支えられてきた部分があったからこそ成長できたんだなと改めて実感しました。
当時自分を支えてくれた周囲の同期・先輩・上司には感謝しております。
こういった気づきから、目先の開発業務だけではなく、自分も新入社員をサポートできるようにコミュニケーションを積極的にとったり、オンボーディング資料を充実させるなどといった取り組みもしていきたいと考えるようになりました。
次転職するとしたらどうするか
もし次転職するとしたら、以下のことを意識したいと考えております。
- 技術的な知見等のインプット・アウトプットを継続的に行い、自身のスキルアップを怠らない
- テックイベントへの参加や社内での関係構築を通じて、様々な情報や自分のキャリアのロールモデルを見つける
- 自己分析をしっかり行い、自分の行きたい企業像を明確にする
- 目先の成長や待遇も大事だが、組織のカルチャーも重視する
- 色々考えた上で、それでも迷ったら楽しそうな道を選ぶ
終わりに
以上が私の転職活動の振り返りと気づきでした。
今後のキャリアを考える方の参考になったら幸いです。