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Pycharm v2019.1のNotebook機能が見たことない感じになってる!

Last updated at Posted at 2019-04-01

先日リリースされた Pycharm v2019.1ですが、Jupyter Notebook機能が、いままでと全然違う見た目になっていました。
正直、いままでのJupyter Notebook機能はイマイチだったので、さてさてどんなもんよ!といったところです。

早速使ってみます。

調査の方針

今回は、この辺りを重点的に使っていきます。

  • UIの使い方
  • コーディングの楽さ
  • 実行の楽さ
  • markdownセルの挙動
  • pandas DataFrameの出力
  • matplotlibのinline出力
  • bokeh等のJSベース可視化ライブラリの挙動

調査

1. UIの使い方

まず、画面構成ですが、こんな感じ。

スクリーンショット 2019-04-01 12.02.48.png

さっそく、pythonセルをいくつか追加して、実行してみます。

スクリーンショット 2019-04-01 12.04.19.png

とすると、エディタに#%%と入力されます。
この下に、セル内のコードを書いていくスタイルのようです。わかりずら!

実際に3つほどセルを追加してみました。

スクリーンショット 2019-04-01 13.08.15.png

右側に、おなじみのJupyterレイアウトみたいなものが表示されています。
しかし、右側は編集不可です。それどころか、右側のペイン上をクリックすると確定フリーズしますね。。。
だめだこりゃ。。。

2番目のセルC()(5)にエラーのアウトプットが出ているのは、間違えて実行してしまったからです。
セルをクリアする機能もないため、消せません。触るとフリーズするし。

2. コーディングの楽さ

Jupyterのおなじみのレイアウトと違って、#%%のような区切り文字を使ったコーディングは、案外快適な気がします。
左のエディタと右のプレビューとの間の対応関係も、オートスクロールで把握しやすいです。

pycharm-jupyter-edit.gif

3. 実行の楽さ

実行は

  • Shift + Enter
  • 緑の▷ボタン

から実行できます。

実行se.mov.gif
実行button.mov.gif

Shift + Enterが楽です。まぁ、この方法は本家Jupyter Notebookと同じですね。

4. markdownセルの挙動

以前のNotebook機能では、markdownセルが全く動きませんでした。
さて、2019.1ではどうなのか。

スクリーンショット 2019-04-01 14.01.24.png できました!テーブルや画像埋め込みも動作しています。 `#%% md`を入力することで、markdownセルになる模様。

5. pandas DataFrameの出力

個人的に、最重要視している項目です。
前のPycharmでも動作していたので、動くと期待しています。
さっそく試してみましょう。

スクリーンショット 2019-04-01 14.03.52.png 表示されました。なんとなく、表のスタイルがチープな感じがしますが、動作しています。 巨大な表だとどうなるのか? スクリーンショット 2019-04-01 14.13.12.png 動作が遅くなるといったことはありませんが、横にスクロールできません。これは致命的。。。 スクリーンショット 2019-04-01 14.13.23.png 全画面にしても、やはり横スクロールはできないようです。残念。。。

6. matplotlibのinline出力

Jupyterを使う理由の1つである、matplotlibのinline出力。
こちらも、前のPycharmで動作していたものです。

スクリーンショット 2019-04-01 14.16.33.png 無事成功しました。

7. bokeh等のJSベース可視化ライブラリの挙動

さて、この機能は、以前のPycharmでは動作しなかったものになります。
果たして、バージョンアップで対応したのでしょうか?

スクリーンショット 2019-04-01 14.25.04.png

流石にこれは動きませんでした。
Pycharmサイドがブラウザ上で動作する本家Jupyterをシミュレートするか、
bokehplot.lyなどのライブラリサイドから歩み寄るか、
どちらにしても、難しい問題のようです。

まとめ

いかがでしたか?
Pycharm v2019.1の新Jupyter Notebook機能をいろいろ触ってみました。

調査項目 結果
UIの使い方 本家Jupyterと全く異なる見た目
コーディングの楽さ 最初は混乱するが、慣れると快適
実行の楽さ Shift + Enterで実行可能
markdownセルの挙動 バッチリ動作。(テーブルのスタイルはチープ。)
pandas DataFrameの出力 バッチリ動作。(テーブルのスタイルはチープ。)横スクロール不可
matplotlibのinline出力 バッチリ動作。(テーブルのスタイルはチープ。)
bokeh等のJSベース可視化ライブラリの挙動 動作しません。

「Pycharmライセンス買おうかな?」と迷っている人や、「PycharmのJupyter機能って使えないよね」と思っていた人などに、「お、ちょっと使ってみようかな」と思っていただけたら幸いです。

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