GCPの資格試験である「Associate Cloud Engineer」の試験に合格しました。
AWSを実務で1年半程度利用している私が、なぜGCPの資格試験を志し、何で勉強し、合格まで辿り着いたのかを纏めます。
実務ではAWSやってるけどGCP興味ある、っていう人はたくさんいると思うので、そのような方が読んでくれると嬉しいです。
なぜGCP
GCPの資格試験を志した(それらしい)理由の説明をしようと思います。
以下に示すように、AWSに比べるとGCPのマーケットシェアはまだまだです。(AWSすごいですね)
ただ、成長率は他を圧倒しています。
また、Global Knowledgeの調査によると、給与水準の高いITの資格トップは「Google Certified Professional Cloud Architect」です(あれ「AWS Certified Solutions Architect - Professional」は?)。GCPに対する注目度が高いことがわかると思います。
順位 | 資格 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | Google Certified Professional Cloud Architect | $139,529 |
2 | PMP® - Project Management Professional | $135,798 |
3 | Certified ScrumMaster® | $135,441 |
4 | AWS Certified Solutions Architect - Associate | $132,840 |
5 | AWS Certified Developer – Associate | $130,369 |
クラウドサービスはそれぞれで強みがあるので、それらをうまく組み合わせるマルチクラウドへの流れが今後加速してくのかな、と思っています。
そんな背景があって、実務ではAWSしか利用していませんが、今後AWSを触れるだけでは、マルチクラウドへの流れについていけなくなりますし、AWS前提の思考になってしまいそうで、視野を拡げる、という意味で、GCPの勉強は必須だと考え、そのとっかかりとして資格を受験することを決意しました。(単純にAWSに飽きたっていう説もあります。)
コンテンツ
勉強に利用したコンテンツです。
動画
LinuxAcademy [約4時間]
LinuxAcademyの「Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer」を受講しました(私は課金していますが、無料枠があった気がします)。
1.5倍速にしてスキマ時間に聞き流していました。GCPはAWSと基本的には似たような部分が多いので、違うところにのみフォーカスしていました。
英語の勉強がてら活用していましたが、次に紹介する本だけで十分だったかな、と今では思います。
ただ、最後の模擬試験は雰囲気が実際の試験に似ているため、受験する価値あると思います(コマンドの順序を問うような細かすぎる問題もありましたが…)。
本
プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門 [約3時間]
読みながら一通りハンズオンをこなしました。
内容的には、GCPに限らずITの基礎知識から説明してくれていたりするので、復習にもなり、勉強になりました。
ハンズオンをGUIではなく、なるべくSDKを利用して進めるといいと思います。ちなみに受験までハンズオンはこれしかやってないです。
Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド [約3時間]
一通り読みました。
GCPの各サービスの概念や制限が分かりやすく説明されており、勉強になりました。
最後の方には、実際のユースケースと設計例が示されています。
チートシート
1 行でわかる Google Cloud Platform
AWSと比較するとGCPのサービスはシンプルですが、とはいえ数はそこそこあります。
一覧としてサービスが纏まっているので、どのサービスをまだあまり理解できていないのかを確認するために利用したりしていました。
gcloud cheat sheet
LinuxAcademyの模擬試験を受験したときに、正しいコマンドを問われたりしたため、受験前日に急いで上記チートシートでコマンドを確認しました。実際の試験ではそこまで細かいコマンドは聞かれませんが、少なくともサービスごとの略称?(compute、app、...)は覚えておいた方がよいと思います。
試験
実際の試験の感想を述べようと思います。
出題範囲としては、公式の認定試験ガイドにかなり近いです。
サービス単位でみると、
- IAM
- GCE
- GKE
- GAE
- Cloud Storage
- BigQuery
が多かった印象です。
割と細かいことも聞かれたりして、選択肢なしだと答えられないような問題も多かったですが、幸いなことに選択式です。
そもそも要件を満たしていない選択肢は省けますし、残った選択肢の中でも、さすがにそんなに面倒なことはさせないだろう、
という観点で見れば、結構な問題はGCPの知識がなくても解けてしまう気がします。
今回正直そのようなテクニックで解いてしまった部分もありますが、GCPを勉強するいいとっかかりにはなりましたし、結果的に合格することもできました。
今後もGCPの勉強を継続していきたいと思います。